英語で読みたい!シドニィ・シェルダンのおすすめ本

英語の多読用作品として、リストアップされることが多いシドニィ・シェルダン。彼の作品を一度も読んだことがない方でも、名前を耳にしたことはあるのではないでしょうか。今回は、英語の多読におすすめのシドニィ・シェルダンの作品をご紹介します。

一世を風靡したシドニィ・シェルダン

劇作家、後に脚本家として活躍したシドニィ・シェルダン。彼が小説を書き始めたのは、52歳頃のことでした。1970年に発表した処女作「顔」を皮切りに、次々と作品を発表してアメリカのみならず、世界中でベストセラー作家の名をほしいままにします。彼の作品はテンポがよく、展開が中だるみすることもないため、先の展開が気になって原書でもあっという間に読了してしまえるでしょう。使用されている文法が難しくなく読みやすいので、英語中級者レベルの方から上級者レベルの方まで楽しめます。

シドニィ・シェルダンのおすすめ作品

Master of the Game

日本語タイトルは、「ゲームの達人」。1982年に出版されたこちらの長編作品は、ダイヤモンド採掘ビジネスに生涯を捧げ、帝国を築き上げた老女社長ケイト・ブラックウェルを中心にした物語です。一攫千金を夢見て南アフリカに渡り、大変な苦労の末にダイヤモンド商人となったジェミー。彼の死後、娘であるケイトは莫大な遺産を相続し、父親の片腕を務めていたデヴィッドと一緒に会社を運営しようとしますが…。長編なのにスラスラ読めてしまうのは、シドニィ・シェルダンの手腕のなせる業。原文と日本語翻訳を比べて読むのも、面白いでしょう。

If Tomorrow Comes

仕事もプライベートも順調なトレイシー。そんな彼女のもとに、母親が自殺したとの知らせが届きます。母親の死の原因を作った人物に復讐することを誓ったトレイシーでしたが…。日本語タイトルの「明日があるなら」は、平凡ながらも夢のある人生を歩んでいたトレイシーが直面する過酷な運命と復讐劇、さらには犯罪に手を染めるようになった彼女の新しい物語が紡がれています。本書には、トレイシーが婚約者の家族に会う前の心境を「I have butterflies the size of dinosaurs.」と、母親に述べるシーンが登場します。わかりやすく、使える英語表現が学べる本書は、英語中級レベルの方にもおすすめです。

Tell Me Your Dreams

1998年に出版された本書の日本語タイトルは、「よく見る夢」。猟奇事件の犯人の容疑者として、コンピューター会社に勤める3人の女性が挙げられたが事態は思わぬ展開を見せ…。多重人格ものといえば、実話をもとにした「24人のビリー・ミリーガン」が有名ですが、本書もいわゆる多重人格もので不気味な雰囲気が漂います。なぜか日本ではそれほど知名度が高くない本書ですが、アメリカでは多くの人々から支持されています。

Rage of Angels

1980年に出版されたこちらの作品には、弁護士として働くジェニファーの波乱万丈な人生模様が描かれています。たくましい女性主人公を描かせたら世界一といっても過言ではないシドニィ・シェルダン。強くて美しい女性が活躍するストーリーを読みたい方におすすめです。ちなみに、日本語タイトルは「天使の自立」となっていますが、本来のタイトルで使用されているRageという単語には激しい怒り、大荒れなどという意味があります。

The Other Side of Midnight

1973年に発表された本書の日本語タイトルは、「真夜中は別の顔」です。愛に破れたフランス人女性ノエルが、彼女を傷つけて捨てた元恋人に復讐をする物語。愛と憎しみが交差する単純な復讐物語かと思えば、一筋縄ではいかないのがシドニィ・シェルダンです。長編でありながらもテンポよく読めるので、英語学習の目的で読んでいる人もページを繰る手が止まらなくなるかもしれません。

  

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