ゴールデンカムイの名言・名セリフを英語で【迷言も飛び出す?】

 

明治末期の北海道・樺太を舞台に繰り広げられる冒険活劇『ゴールデンカムイ』。2019年にイギリスの大英博物館で開催された「マンガ展」では、主人公のアシㇼパが展覧会の象徴として選ばれるなど、海外でも人気が高い作品です。今回は、そんなゴールデンカムイの名言や名セリフを英語でご紹介します。

 

■ Killing people sends you to hell? Then I guess they’ll be rolling out the red carpet for me! (人間を殺せば地獄行きだと?それなら俺は特等席だ)

人を殺したクマは地獄に行くというアシㇼパの話を聞いて、日露戦争でたくさんの命を奪った杉元が心の中でつぶやいたセリフです。特等席のことをthe first-class seatではなく、the red carpetと英訳しているのがカッコイイですね。

■ I’m an Ainu girl for a new era! (わたしは新しい時代のアイヌの女なんだ!)

ヒロインのアシㇼパが、作中で何回もいうセリフです。アイヌの古い習慣や伝統を大切にしながらも、因習にとらわれずに生きようとするアシㇼパの芯の強さが現れたセリフなのではないでしょうか。まったく同じ意味ですが、I’m a new kind of Ainu woman, for a new age!という別の英訳も存在します。

■ I’m in it for the money. You’re in it for revenge. Our destinations are different, but we are walking the same path. If we work together, we’ll be unstoppable! (俺はカネでアシㇼパさんは親の仇。目的は違えど道は同じ。ふたりで手を組めば鬼に金棒だ)

失明しつつある幼馴染の治療費のためにアイヌの金塊が欲しい杉元が、アシㇼパに放ったセリフです。be in it for~で深くはまり込んでいるという意味になりますが、be in for itになると、ひどい目に遭わなければならないという意味になります。

ゴールデンカムイの英訳バージョンでは、鬼に金棒をwe’ll be unstoppable(俺たちを阻むものはないだろう)と訳しています。鬼に金棒を無敵状態のことと捉えるなら、we are  invincibleとも英訳できるでしょう。さらに、鬼に金棒に似た表現に、虎に翼という中国の故事成語がありますが、英語ではadding wings to a tiger といいます。

■ The weak get eaten. That’s the same everywhere, right? (弱い奴は食われる。どこの世界もそれは同じだろう?)

アイヌの埋蔵金を一緒に探すことになったアシㇼパと杉元のもとに、陸軍最強の第七師団から刺客が送られてきます。孤高のスナイパー・尾形百之助との接近戦では、杉元が尾形を崖下に転落させて勝利を収めました。人を殺したくないアシㇼパに向かって、尾形を逃がせば今度は自分たちの命が危ないことを強調したうえで、杉元は上記のセリフを述べました。

■ Oh,This Matagi…He’s just too damn lewd! (このマタギ…すけべ過ぎる!!)

ラッコ肉には催淫効果があるらしく、ラッコ鍋を囲んでいた杉元たちにもその影響が現れ出します。上記は、マタギの谷垣の様子を見た白石が心の中でつぶやいたセリフ。Damnは、嫌悪や怒り、不満などを表現したいときに使う単語ですが、「クソうまい!」「クソ眠い」などという日本語の表現と同じで、なにかを強調したいときにも使用されます。

Lewdはすけべのことで、みだらな、わいせつな、エッチなという意味があります。なので、damn lewdでクソすけべという意味になり、He’s just too damn lewdで(あまりにも)すけべ過ぎるになります。

■ I’m your Shinigami. Your life is a candle, and I can blow it out anytime I choose. (私はお前の死神だ。お前の寿命のロウソクは私がいつでも吹き消せるぞ)

第七師団に捕まった杉元に、鶴見中尉が放ったセリフです。死神のことを英語ではThe Grim Reaperといい、欧米圏で描かれている死神は、魂の管理者として魂を刈り取るための大鎌を手に持っています。

一方、無神論的傾向のある仏教には死神の概念はないそうですが、人間に希死念慮を抱かせる死魔という魔物は存在するといわれています。しかし、死魔よりも死神のほうが命の主導権を握っている感じが強く現れるため、鶴見中尉のセリフをあえてI’m your Shinigamiにしたのかもしれませんね。

 

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