英語を勉強するならディベート力も鍛えよう

海外の人と円滑なコミュニケーションを図ろうと思うのであれば、語学力だけに頼るのは危険です。自分の英語能力に自信をつけたいのであれば、ディベート力も鍛える必要があるでしょう。今回は、語学力とディベート力を磨けば鬼に金棒な理由と、英語によるディベートの仕方をご紹介します。

日本人は英語が苦手?

世界的にみて、日本人は英語が苦手な民族です。2022年にEFエデュケーション・ファーストが実施した調査によると、非英語圏112ヵ国中、日本の英語力は80位という結果になりました。日本人が英語を苦手なのは、日本語と英語の構造が違いすぎる、英語を話す機会があまりないなど、さまざまな理由が考えられます。

もちろん、すべての人が英語をできない訳ではありません。しかし、英語の読み書きに自信がある人でもスピーキングが苦手だったり、日常会話レベルは問題ないけれども、英語で議論できるほどのレベルではないという人も非常に多いのではないでしょうか。

海外の人々と会話していると、英語で自分の意見を言えないと対等に相手にしてもらえないと感じることがよくあります。どんなに知識量がある人でも、言語を自由に操れないと見くびられる要因に。ですから、英語ができると自信を持っていえるようになりたいのであれば、英語で自分の意見をはっきり伝えられるよう訓練する必要があるでしょう。

ディベート力を鍛えれば英会話もレベルアップ

ディベートやプレゼンが学校教育に組み込まれている欧米に比べ、日本では未導入の学校が多く、広く一般的に浸透していない模様です。ディベートとはディスカッションの一種ですが、異なる意見にわかれて議論を展開していきます。ディベートにはルールが設けられていますが、大まかには特定のテーマに関して2つの対立した意見を擁護するグループに分かれ、第三者を説得するように持論をアピールします。

単なる言い合いや口ゲンカのように見える場合もあるディベートですが、ディベートをすることで大きなメリットが。まず、ディベートをすることにより、あらゆる物事を多角的に捉えられるようになります。また、論理的に考える力が付いたり、判断力を鍛えたり、発信力を高めたりするのに役立ちます。さらに、ディベートを行うことで、ディベートし慣れた欧米の人々の考え方が理解できるようになるのもメリットのひとつです。

曖昧さを良しとする日本とは異なり、明瞭さを良しとする海外の国は多いもの。国民性は英語の表現の選び方や使い方にも表れ、曖昧でどことなく自信のない話し方になっている人も少なくありません。ですが、ディベート力を鍛えることで自信を持って英語を話せるようになり、スピーキング力向上も期待できます。

英語でディベートする方法は?

英語でディベートできるようになれば、一石二鳥どころか一石三鳥も四鳥もお得です。「英語でディベートするなんて難しそう…」と感じるかもしれませんが、一般的なルールに基づいてチャレンジしてみましょう。友人と練習するのも良いですが、まずは一人で練習してみても良いかもしれません。

<ディベートの流れ>

・立論→肯定グループ、否定グループがそれぞれ意見(主張)を述べます。

・反対尋問→相手の主張の矛盾を指摘します。

・反駁→反対意見から指摘された点や批判について反論します。

・最終弁論→養護する意見の正しさをアピールします。

英語でディベートの用意をするときには、論題(テーマ)に対してAssertion(主張)、Reason(理由)、Example(具体例)、そして最後にAssertion(結論)の順に意見を展開していきます。ディベートには時間制限がありますから、難しい単語を使用するよりも、わかりやすい単語を使って短い文章で意見を伝えると、主張がはっきり際立ち効果的でしょう。

  

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