校正と翻訳、その費用や作業時間について

校正と翻訳は、それぞれ異なるプロセスですが、原文と対比させながら内容を確認し、丁寧に文章を整えていく点では共通する側面があります。ただ校正する文書の精度次第では、金額や作業日程においても、ほぼ翻訳、またそれ以上のコストや時間がかかることがあります。翻訳者にとっても校正するより最初から翻訳した方が早いというケースも多々あります。では具体的にどのような文書が問題なのかを考えてみましょう。

意図の理解が難しい

文章が不明瞭であったり、文法的に誤りが多い場合、その原稿の著者の意図を理解するのが難しくなります。翻訳の場合、元の文章の意味を把握して、それを別の言語に適切に翻訳すればよいですが、校正の場合は元の意図を推測しながら修正しなければなりません。

文法や表現の修正が必要

校正では、不適切な文法や表現を修正する必要があります。文章がひどい場合、文法の誤りや不自然な表現が多く含まれている可能性が高く、それを修正する作業が翻訳以上に手間がかかります。

意味の明確化が必要

文章が不明瞭だったり、曖昧な表現が多い場合、その意味を明確にするためには、校正者が原稿の著者とコミュニケーションを取る必要があります。これにより、翻訳よりも時間がかかる可能性があります。

原稿の再構成が必要

文章がひどい場合、校正だけでなく、原稿の一部または全体を再構成する必要がある場合があります。これは、翻訳作業ではあまり発生しない追加の手間です。

適切な表現の選択が困難

文章がひどい場合、適切な表現を選択することが難しくなります。原稿の内容や文脈に合わせて、適切な言葉や表現を選ぶ作業は時間がかかります。

校正を依頼するときは注意しましょう

これらの理由により、校正する文章がひどい場合、翻訳以上に手間がかかることがあります。AIの活用が進んできた昨今では特にこのようなケースが増えてきています。多くの翻訳者は基本的に校正費用は翻訳費用と変わらないというスタンスの方が多いのが実情です。その理由としては校正も翻訳同様に和文と対比させながら、内容を確認し、丁寧に文章を整えていくので、金額においても、作業日程においても、ほぼ、翻訳同様の設定になるという事です。校正と翻訳は異なる作業ではありますが、言語処理の複雑さや文脈の理解、適切な表現の確保といった点で類似しています。校正のみを依頼すれば必ず翻訳より安くなると思われている方が多いですが、翻訳者目線で考えてもらえれば理解して頂けると思います。

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