英語のイディオムの中でも、猫にまつわる表現はたくさん存在しています。今回は、それらの英語表現の中から選りすぐりのものをご紹介したいと思います。
Enough to make a cat laugh.
猫に笑わせてもらうことはあっても、猫を笑わせるなんて至難の業なのではないでしょうか?「Enough to make a cat laugh」とは、途轍もなく面白いことを意味します。同じような表現に、Enoughを取り除いた「To make a cat laugh」がありますが、こちらは皮肉をいうことという意味になります。
A cat in gloves catches no mice.
手袋に入ってネズミから姿を隠した猫ですが、手袋に入ったままだとネズミを捕まえることができません。これが転じて、あまりにも注意深過ぎたり、あまりにも丁寧過ぎたりすると、自分の達成したいと願っていることも達成できないという意味になりました。
Busier than a one-eyed cat watching two mouse holes.
とにかく滅茶苦茶忙しいということを伝えたいときに使える表現です。直訳すると、二つのネズミの巣穴を見張る一つ目の猫よりも忙しい、になります。忙し過ぎて、取り乱してしまうほどの状態のときにふさわしい表現だといえるでしょう。
Let the cat out of the bag.
この英語表現は、「To disclose a secret」もしくは「Give up a secret」、つまり秘密を漏らすという意味があります。直訳すると猫をバッグから取り出すになりますが、この表現は1500年代には使用されていたといわれています。
Walk like a cat on eggs.
卵の上の猫のように歩くとは、なんらかの事柄に対して非常に気を配ること、よくよく考えることなどを意味します。卵が割れてしまわないように、ソロリソロリといつも以上に気をつけて歩く猫の姿を思い浮かべることができるのではないでしょうか。
See which way the cat jumps.
「See which way the cat jumps」とは、物事の成り行きを見極めてから行動するように促す表現です。猫がジャンプする方向を知っておけば、どこに着地するのかを予測できます。それと同様に、失敗したくなければ即行動に移すのではなく、少し待って物事の進展を把握してから行動に移すようにしましょう。
Fight like cats and dogs.
犬猿の仲ならぬ犬猫の仲、といえるでしょう。猫と犬のように争うとは、常に争いが絶えないことを意味しています。動物の種族が違うと、穏やかに過ごすのはやはり難しいのでしょうか。
Curiosity killed the Cat.
好奇心が猫を殺すとあるように、わたしたちも物事をあまりにも深く追求し過ぎると、思わぬ不幸な結果を招きかねないでしょう。好奇心の強い猫がウロウロと外の世界を徘徊した結果、命を落とすケースも少なくありません。適度な好奇心は必要ですが、過度の好奇心は身を滅ぼすのです。
As nervous as a cat in a room full of rocking chairs.
この英語表現は、非常に神経質な人のことを指しています。ロッキングチェアがいっぱいある部屋の中では、猫は自分のしっぽがロッキングチェアの下敷きにならないように気をつける必要があるでしょう。そんなかわいそうな猫のように、神経を尖らせている人を指して用いる表現となっています。
All cats are gray in the dark.
暗闇ではすべての猫はグレーだ、つまり暗闇の中ではどの猫も区別がつかないことを表している英語表現です。言い換えると、物事において外見はそれほど重要ではない、という意味になります。
To put the cat among the pigeons.
鳩の中に猫を入れるとは、面倒を起こすという意味です。鳩がたくさんいるところに猫を放てば、嬉々として鳩たちを追いかけまわして大変な騒動になるでしょう。このことから、騒ぎや波乱を起こす、面倒を起こすことを表現するイディオムになりました。
There is more than one way to skin a cat.
猫の皮を剥ぐ方法は一通りだけではない、要約すると手段や物事を行う方法はたくさんあるという意味になります。残酷なイディオムですが、動物愛護団体などほとんどなかった1840年代から使用されている表現だと知れば納得できるのではないでしょうか。
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