語学が好きな方であれば、一度は考えるであろう翻訳家の道。好きなことを仕事にするのは素敵なことですが、はたして翻訳家で食べていけるのかと不安に思う方も多いのではないでしょうか?そこで今回は、翻訳家の年収についてご紹介します。
翻訳家の年収は?
翻訳の仕事とひと口にいっても、その働き方はまさに人ぞれぞれ。翻訳分野はもちろん、会社員かフリーランスかなど、雇用形態によっても年収は大きく変わってきます。ある求人広告代理店が発表した求人統計データによると、翻訳家の平均年収は約457万円でした。日本の30代男女の平均年収は435万円(2022年調べ)ですから、「翻訳では食べていけない」訳ではありません。翻訳の派遣やアルバイトの場合、平均時給は1400~1700円ほど。場合によっては、時給2000円以上の会社もあるようです。
日本でもっとも需要がある翻訳は英語翻訳ですが、英日翻訳と日英翻訳でも収入は変わります。「同じ翻訳なのになぜ?」と不思議に思う方もいらっしゃるでしょうが、これは文字数で報酬が計算され、英日と日英では文字単価が異なるからです。
翻訳分野の中でも需要が多い産業翻訳ですが、産業翻訳にはビジネス、特許、医療、法律、技術、ITなどの専門分野があり、それぞれ専門性が高くなるほど高単価になる傾向があります。ですから、英日翻訳か日英翻訳か、またどんな専門分野の翻訳をするかによっても、翻訳家の年収は変わります。
フリーランス翻訳家になるのは難しい?
翻訳家として安定した生活を送りたいのであれば、企業内翻訳者になるのが一番です。社内翻訳者になれば、翻訳家としてのキャリアを順調に積むことができるでしょう。翻訳家にとって、経験は貴重な資産になります。実際、実務経験がないと翻訳の仕事を獲得するのは難しいものです。
自由な働き方で人気のフリーランス翻訳家に憧れる方も少なくないようですが、フリーランスの翻訳家の年収は、人によって異なります。現在のところ、翻訳の国家資格はありませんから、フリーランス翻訳家になること自体は難しくありません。ただし、「翻訳家で食えない」層が多いのは、フリーランスの翻訳家です。
翻訳会社や企業勤めの翻訳家であれば安定している収入が、フリーランスになると途端に不安定に。仕事をはじめたばかりのフリーランスの翻訳家の場合だと、年収が100万円以下であることもざらです。フリーランス翻訳家が年収を上げるには、自ら仕事を取りに行く積極性とコネクション、経験が求められるでしょう。
もちろん、食えないといわれるフリーランス翻訳家の中でも、翻訳家の平均年収以上にガンガン稼いでいる方もいます。これらのフリーランス翻訳家は、専門性が高い分野の翻訳を手掛けている場合が多く、稼げる翻訳家になるためには稼げる分野を見極める能力が必要だと言えます。
健康に気をつけたい翻訳の仕事
年収の高い低いで成功を測るとすれば、高年収の仕事に属さない翻訳家は大変な職業です。丸1日デスクにかじりつき、地味な作業を黙々と続ける根気強さが求められます。デスクワークのせいで腰痛を発症したり、眼精疲労やドライアイになったり、運動不足になったりなど、さまざまな体の不調に襲われることに。どんな仕事でも同じかもしれませんが、締め切りの前になると寝不足になることも多々あります。さらに一般的に、立ち仕事よりも座り仕事のほうが、心臓病の罹患率が高いことで知られています。
翻訳家として高年収を目指すのであれば、がむしゃらに仕事に邁進する方も多いはず。ですが、せっかく憧れの翻訳家になれたのに、短命では元も子もありません。そのため、翻訳家になったのであれば、適度な運動と休息を取る生活を心掛けましょう。
トルコ南部を震源とする地震について
このたび、トルコ南部で発生した大規模地震において亡くなられた方々に謹んでお悔やみを申し上げますとともに、被災された皆さまに心よりお見舞いを申し上げます。被災地の一日も早い復興を、株式会社インフォシード一同、心からお祈りしております。
下記にトルコ大使館への義援金の送金先をtwitterより転載させて頂きます。