【2020年を表す単語】コリンズ英語辞典が選ぶ2020年の流行語大賞は?

 

毎年、年の瀬になるとその年を表すにふさわしい言葉が選ばれます。オックスフォード英語辞典は2020年の流行語大賞を選ぶことを避けましたが、そのほかの有名英語辞典は2020年の言葉を選出して発表しています。今回は、イギリスのコリンズ英語辞典が選んだ流行語を詳しくご紹介します。

 

コリンズ英語辞典が選んだ2020年を総括する言葉

・使用頻度が急上昇した単語『LOCKDOWN

コリンズ英語辞典を出版しているハーパー・コリンズ社は、2020年の言葉として「Lockdown(都市封鎖)」を選出しました。同社によると、「Lockdown」の使用頻度が2019年は4,000回だったのに対し、2020年には25万回以上を記録したといいます。

コリンズ英語辞典では、「the imposition of stringent restrictions on travel, social interaction, and access to public spaces.(旅行や社会的交流、公共スペースへのアクセスに厳しい制限を課すこと)」と定義しています。

新型コロナウィルスの感染拡大を防止するため、2020年3月末までに、100を超す国々が全面的、もしくは部分的なロックダウンを実施しました。また、第二波、第三波の影響を受けて、年末年始はさらに厳しい制限措置を取る国々が増えました。日本も再度1都3県で緊急事態宣言が発令されました。

・新型コロナウィルス関連の言葉が上位を占める結果に

「Lockdown」以外にも、新型コロナウィルスに関連した単語たちが、コリンズ英語辞典が選出した「2020年の言葉ランキング」の上位を占める結果になりました。現在、世界中を騒がしている「Coronavirus」を筆頭に、「Key Worker」や「Self Isolate」、そして「Social Distancing」や「Furlough」といった言葉たちがランクインしています。

新型コロナウィルス関連の英語は、ニュースでよく取り上げられたのでご存知の方も多いでしょう。ソーシャルディスタンシングは、日本ではソーシャルディスタンスとして、すっかりお馴染みの言葉となりました。

「Key Worker」とは、エッセンシャルワーカーやクリティカルワーカーとも呼ばれます。コリンズ英語辞典は、「an employee in a profession considered essentional to the functioning of society(社会の機能に必要不可欠であると考えられる従業員のこと)」と定義しています。主に、医療従事者や運送・物流に携わる職種の人々、介護の分野で働く人々などが「Key Worker」に当てはまるでしょう。

「Furlough」とは、強制的な無給休暇のことを意味します。新型コロナウィルスが蔓延する中、たくさんの人々がロックダウンのため、一時的に職務を停止することになりました。「Furlough」は雇用契約は継続されている状態ですが、職務を停止しているので給料を受け取ることができません。しかし、状況が落ち着き次第、企業側はいつでも従業員を呼び戻すことが可能です。

似た意味の言葉に「Layoff」がありますが、こちらは業績悪化のために一時的に解雇されることを意味します。経営が安定したら再雇用される場合もありますが、「Furlough」よりも可能性は高くありません。

ちなみに日本の流行語大賞2020年の第一位は、「3密」でした。英語では「Three Cs」と呼ばれ、「closed spaces(密閉)」「crowded places(密集)」「close-contact settings(密接)」を指します。このように、2020年は国や地域を問わず、新型コロナウィルスの世界的な大流行に振り回された1年だったといえるでしょう。

・2020年を表す言葉たち

新型コロナウィルス関連以外には、黒人に対する差別や暴力の撤廃を訴えた運動の「BLM」やTikTokのコンテンツを作成する人たちを意味する「TikTokers」、「Mukbang」や「Megxit」などの言葉たちがトップ10入りしました。「Mukbang(モクバン)」とは、大食いの様子を配信することで、2009年頃から韓国で始まりました。現在では、韓国以外の国々でオンラインストリーマーたちがモクバンに挑戦しています。

コリンズ英語辞典が選んだ言葉たちの中で、唯一イギリスらしいのが「Megxit」という単語です。これは、サセックス公爵ヘンリー王子と公爵夫人メーガンの英国王室離脱を指し、マスメディアで頻繁に用いられました。「Meghan(メーガン)」と「Exit(出口)」から出来たかばん語ですが、「Harrxit(ヘンリーに出口を合わせた造語)」が採用されなかったことを考えると、夫人への世間の風当たりが相当なものであることがわかるでしょう。

 

日本でも毎年流行語大賞が発表されていますね。ただ、残念な事に流行語に選ばれる物に選考する人の考えや政治的主張、企業のマーケティング要素が多少反映されているような気がします。翻訳をしているとその年によく出てくる言葉というものがあります。Webで翻訳では流行語や新語が入っている文章も多々翻訳しております。今年はどのような年になるか分かりませんが、Webで翻訳をよろしくお願い致します。

 

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