日本の文化として認められている「MANGA」。海外にもファンは多く、英語やその他の言語で読むことができるものも少なくありません。洋書を読むのはハードルが高いと思うなら、漫画で外国語を学んでみてはいかがでしょうか?今回は、日本でも大人気の漫画の英語タイトルをご紹介します。
DEMON SLAYER
日本はもちろん、海外でも大人気の「鬼滅の刃」。「SLAYER」とは、~を退治する物・者という意味があります。日本の昔話によく登場する鬼ですが、悪さをするだけではなく、中には「泣いた赤鬼」に登場するような心優しい鬼だっているのかも。この漫画に登場する鬼たちは、かわいそうな過去や悲惨な過去を持つものが多く、ついつい同情したくなってしまいます。英語の「DEMON」は悪鬼のほか、悪霊も意味します。日本人がイメージする人食い鬼であれば「OGRE」のほうがぴったりかもしれませんが、知性がほとんどない怪物を指すため、やはり「DEMON」で良かったのかもしれません。
SPACE BROTHERS
小さな頃から抱いていた夢を実現していく兄と弟の姿を描いた「宇宙兄弟」。諦めてしまいそうになった夢を、もう一度追いかけて見ようと思わせてくれる名作です。名作だけに名言も多く、「俺の敵はだいたい俺です(My enemy is usually me.)」という名セリフは、考えさせられるのではないでしょうか。
THE PROMISED NEVERLAND
孤児院のとある秘密から物語がスタートする「約束のネバーランド」。ネバーランドと聞くと、ピーターパンを思い浮かべる人もいらっしゃるでしょう。ピーターパンの住むネバーランドは夢と冒険で溢れた素敵な世界ですが、この漫画の中では、残酷な現実を子どもたちに突きつける世界のことです。まさに「FML(最悪)」状態の子どもたちですが、運命に負けず立ち向かう姿に胸アツ(be moved)です。
DELICIOUS IN DUNGEON
ダンジョンという単語でもうお気づきだとは思いますが、冒険グルメ漫画「ダンジョン飯」の英語版タイトルがこちらです。この漫画の世界は、「食うか、食われるかの世界(dog eat dog world)」。実際には主人公たちは犬ではなく、ダンジョン内で自給自足をし、モンスターを食べ歩く(eating around)わけですが、英語タイトルにある通り、デリシャスで奇想天外な料理がたくさん出てくるのが一番の見ものです。
PARASYTE
「寄生虫」なら「PARASITE」になるはずですが、「寄生獣」なので英語タイトルもモジって「PARASYTE」になっているようです。また、主人公の右手に寄生する「ミギー」ですが、アメリカ版ではなんと「LEFTY(レフティー)」になっているのが衝撃的。これは、アメリカ版が左開きのため、日本版の原稿を反転させているため。反転された原稿では、ミギーが左手に寄生しているように見えるので、名前を変更せざるを得なかったようです。
A BRIDE’S STORY
19 世紀の中央アジアを舞台に、花嫁たちとその結婚生活が描かれる「乙嫁語り」。英語タイトルの通り、さまざまな花嫁たちの物語が展開されていきます。カザフスタンやウズベキスタン、トルクメニスタンやタジキスタン、そしてキルギスといった中央アジアの興味深い文化を知ることができ、読み応えたっぷり。海外でも人気が高く、英語のほか、イタリア語やフランス語、インドネシア語やタイ語など8ヵ国語に翻訳されています。
Erased
アニメや映画にはなったものの、英語版のコミックは発売されていない「僕だけがいない街」。英語字幕のアニメDVDは販売されている。映画の英語タイトルは「Erased」と短く、日本語タイトルのように好奇心を掻き立てられるとは言い難いかもしれません。ストーリーは秀逸なので、タイムリープものがあまり好きではない人でも、謎解きと手に汗握る展開に引き込まれてしまうはず。映画と原作漫画のラストが違うため、どちらもチェックしたいですね。
Webで翻訳にも時々マンガや小説などの翻訳依頼があります。マンガや小説などは取扱説明書などの翻訳に比べ難しい点があります。それは、原文が書かれた国の文化や風習などをどのように翻訳するかという点です。マンガや小説などの途中に注釈があっては、読者を冷めさせてしまう場合があります。その点をうまく翻訳できるかどうかが翻訳家の腕が試されるところでもあります。Webで翻訳の翻訳家がどの様に訳すのかお試しください。
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