時代劇のセリフを英訳すると?いつかは使ってみたいフレーズ8選 Part2

時代劇では、独特のセリフ回しが登場します。江戸の町が舞台なら、町人たちが話す威勢の良い下町言葉のほか、侍たちが使用した武家言葉を耳にすることができるでしょう。今回は、時代劇の中で武士たちが使っている言葉の英訳をご紹介します。

ご無礼つかまつった

武士が自分の非や部下の非礼を謝るときに、「I’m Sorry(ごめんね)」とはいいません。欧米では、ごめんなさいも失礼いたしましたも、すべて「I’m Sorry」のひと言で済ませることができます。しかし、日本の時代劇ならより格式ばった表現で、「Fogive my rudeness(ご無礼つかまつった)」のほうがふさわしいでしょう。

下がっておれ

出しゃばりな部下をいさめるときには、「Begone(下がっておれ)」と訳せるかもしれません。「Begone」には、目の前からいなくなれ、立ち去れといった意味があり、かなり厳しい印象を与える言葉です。立ち去る必要はないまでも、ただ単にでしゃばらないでほしい、関わらないでほしいといいたいのであれば、「Stay out」でも良いでしょう。当然のことですが、「Stay out」もキツイ表現なので、日常の中で使用するのであれば「I think you had better stay out」と少しぼかした表現にすることができます。

くせもの!

怪しい人物といいたいときには、「Suspicious person」といえます。しかし、屋敷に忍び込んでいる怪しい人物に対して「くせもの!」と叫ぶときには、「Intruder」を使うことができるでしょう。「Intruder」には、乱入者や侵入者、邪魔者という意味があります。

であえ!

「Intruder(くせもの)」に出会った場合には、であえ!と叫ぶのが定番ですね。であえ!と叫べば部下たちがどこからともなく集まってきます。「であえ!」には、出てきてくせものを取り押さえろという意味がありますから、「Encounter(出会い)」とは訳さないようにしましょう。ですが、「Go out and arrest the intruder」では長すぎるため、単に「Guards!」と警備のものたちを呼ぶのが一番しっくりくるのではないでしょうか。

言葉が過ぎるぞ

暴言を吐き続ける相手を黙らせたいとき、もしくは言わなくても良いことまで言ってしまった相手に対して、言葉が過ぎるぞという場合があります。そのような場合には、「You talk too much」か、「You go too far」がぴったりでしょう。「You talk too much」は、口数が多いことを叱責するときに使うことができます。一方、「You go too far」というときには、(暴言などの)度が過ぎることを叱責するときに使用することができるでしょう。

お主も悪よのう

一度は言ってみたい悪役のセリフですが、「You are a bad  man」だけでは、どれだけ悪いかが伝わりません。悪に染まりすぎて腐りきっているというのなら、「You are rotten to the bone(骨の髄まで腐りきっている)」か「You are rotten to the core(芯まで腐りきっている)」と訳せます。悪役にとっては、最高の誉め言葉なのではないでしょうか。

公儀の隠密

時代劇を見ていると、公儀の隠密が頻繁に出てきます。江戸幕府は諸藩の情勢を調査したり把握したりするために、幕府の公的な隠密、いわゆるスパイを派遣しました。江戸時代初期には、伊賀者や甲賀者と呼ばれる忍者たちが隠密活動に従事していたといわれています。八代将軍・徳川吉宗の時代には御庭番という役職が設けられ、隠密活動や諜報活動が行われていました。公儀の隠密を英語にするなら、「Shogunate spy」か「Shogunate agent」といえます。

助太刀いたす

仇討ちや果たし合いなどに加勢するときには、「I wiil back you up(助太刀いたす)」といえるでしょう。「Back up」には(交通が)滞るや(下水などがつまって)あふれるという意味のほか、支援する、後押しするという意味があります。「助太刀する=助ける」ことですが、「I will help you」と言ってしまうと、どう助けるのか少し曖昧な表現になってしまいます。

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