時代劇のセリフを英訳すると?いつかは使ってみたいフレーズ10選Part 3

時代劇中に登場するセリフを英語に訳してみると、新しい発見があります。これまで聞き流していたセリフも、英語にすることで言葉の意味を再認識できるでしょう。今回は、いつかは使ってみたい時代劇の英訳セリフをご紹介します。

一介の浪人者に過ぎない

時代劇に欠かせない登場人物に、浪人がいます。浪人とは、なんらかの理由で主家を去らざるを得なくなり、俸禄(給与)を受け取ることができなくなった武士たちのことを指します。浪人を英語にすると、「Masterless Samurai」になります。一介の浪人者に過ぎないといいたいのであれば、「He is nothing but a Masterless Samurai」といえるでしょう。

面(おもて)を上げよ

江戸時代には、御目見(おめみえ)以上と御目見以下と呼ばれる武士たちが存在しました。前者は将軍直参の武士で将軍に謁見する資格があり、旗本と呼ばれた武士たちのことを指します。一方、後者は将軍直参の武士でありながらも将軍に謁見する資格を有しておらず、御家人と呼ばれました。将軍から「Raise your head(面を上げよ)」と命じられたとしても、御目見以下の者たちが顔を上げて将軍の顔を見ることは許されないことでした。

卑怯であるぞ!

卑劣な行いを非難するときには、「How Cowardly!」といえるでしょう。「Cowardly」には、臆病なという意味のほかにも、卑怯なといった意味があります。

殿がご乱心いたした

殿がご乱心したといいたいときには、「My load has gone mad」といえます。ご乱心とは、正気の沙汰ではないことを表しますから、「Go mad(発狂する)」がぴったりだといえるでしょう。もしくはもう少し柔らかい言い方で、「My load has been emotionally unstable」といえます。「Be emotionally unstable」で情緒不安定になるという意味になりますから、ご乱心をソフトにいいたいときに使えるかもしれません。

無念じゃ

邪魔が入るなどして思い通りにことが運ばなかったときには、「I have failed」といえるでしょう。無念を「Fail(失敗する)」と訳すのではなく、「I feel frustrated(悔しい)」と訳することもできます。しかし、潔く悔しさを受け入れる武士の心情を表現したいのであれば、むしゃくしゃして悔しい、または、もどかしく感じることを意味する「Frustrated」は使わないほうが良いかもしれません。

成敗!

成敗を「Kill him」と訳すとあまりにもストレート過ぎるので、「Punish him」と訳したほうが良いでしょう。ちなみに、お命頂戴つかまつるを英語のスラングに訳すなら、「Drop dead(くたばれ)」になります。

名を名乗れ

くせものに対して名を名乗れという場合には、「Identify yourself」と訳せます。相手に名前を尋ねる表現には色々ありますが、「Tell me your name」だと途端にラブストーリーっぽくなってしまいます。もちろん、お侍が町娘に「お主、名はなんと申す?」と尋ねるシーンであれば、「Tell me~」を使っても良いでしょう。

引っ立て!

引っ立てるとは、退出させる、有無をいわさず連れていくという意味があります。引っ立て!を英訳するのであれば、「Take him away!」といえます。

たわけ者めが!

たわけ者とは、愚か者や馬鹿者と相手を罵るときに使う言葉です。英語にすると「You Fool」になるでしょうか。ほかにも、「You are a Jerk」や「You Moron」ともいえるでしょう。後述の2つの英語表現は日常的によく耳にしますが、品が良いとは言えない言葉です。一般的に「You are a jerk」はたわけ者の男性に対して女性が使うネガティブな言葉で、「Stupid Jerk」は嫌な奴といいたいときに使用できます。「Moron」は頭が良くないという意味ですから、たわけ者にはぴったりの表現です。

あっしにゃあ関わりのねえこって

「木枯し紋次郎」のお決まりのセリフを英訳すると、「It’s none of my business」になります。テレビ版と劇場版とでは少しセリフの言い回しが異なりますが、英語に訳する場合にはどちらも同じ訳で問題ないでしょう。

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