どう訳すのがベスト?親不孝の英語訳とインドネシア語訳をご紹介!

普段何気なく使っている言葉でも、違う言語に訳すとなると、「あれ?なんて訳せばいいんだろう?」ということがよくあります。親孝行も親不孝も世界共通ですが、どう英語にそしてインドネシア語に訳することができるのでしょうか?今回は、親不孝の英訳とインドネシア語について考えてみましょう。

一般的に用いられている親不孝の英訳は?

親不孝の英訳を調べる前に、親孝行の英訳について調べておきましょう。親孝行は英語で「Filial piety」といいます。儒教の中心的教えである「孝」に根差した親孝行は、親を敬うことや服従すること、感謝することを意味します。
親孝行の反対の言葉である親不孝を辞書で調べてみると、「Lack of filial devotion」「impiety」「Unfilial behavior」など実にさまざまです。
しかし、親孝行が「Filial piety」なのであれば、親孝行のことを「Unfilial piety」と訳せるのではないでしょうか。
ちなみに「Filial」には子としてのという意味があり、「Piety」とは信心や敬虔という意味のほかにも、敬愛や孝行という意味があります。

親不孝者は息子ばかり?

親孝行と親不孝の英訳を知ることができましたが、今度は親不孝者を英語に訳してみましょう。日本で親不孝者といえば、性別に関係なく、親泣かせの言動をする人物のことを指します。
ところが、親不孝者を英語に訳した場合には、なぜか息子ばかりが親不孝者になる傾向があるようです。親不孝者を辞書で調べると、「Bad son」「Ungreatful son」「Undevoted son」などと出ています。
実際、日本のように親不孝者という決まった単語は英語にはないため、彼は親不孝者だという文章を英訳する場合にはさまざまな訳し方ができます。
例えば、「He is a bad son」も「He is an ungreatful son」も同じ親不孝者を意味します。
グリム童話の一つに「親不孝な息子」という話がありますが、英語バージョンでは「Ungreatful son」というタイトルがついています。実際、この話の中で親不孝な行いをするのが息子のため「Son」で間違いないといえるでしょう。
親不孝者のことを、「Ungreatful Child」と訳しているサイトもありました。しかし、親不孝者は「子ども」というよりは、親の恩に報いない「大人」のことです。ですから、「Ungreatfu Child」といえば、親不孝者(大人)というよりは、「感謝する気持ちが薄い子ども」のことを指すと思っていたほうが良いかもしれません。

インドネシア語で親不孝者はなんていうの?

親不孝者は世界中どこにでもいるもの。日本や英語圏だけではなく、インドネシアにも親不孝者は存在します。さて、インドネシア語で親不孝者といいたいときには、なんといえばよいのでしょうか?
インドネシア語で親不孝者のことを、「Anak Durhaka(アナック・ドゥルハカ」といいます。「Durhaka」とは従順ではないことを意味する単語で、直訳すると「従順ではない子ども」になります。
インドネシアでは、母親に親不孝な態度を取る子どもというスタイルの古い民話がいくつかあります。中でも一番有名なのは、「Malin Kundang(マリン・クンダン)」でしょう。
西スマトラに伝わる民話ですが、その昔、マリン・クンダンという若者が母親と暮らしていました。お金持ちになることを夢見たマリン・クンダンは、母親を置いて村を飛び出します。
数年後、町でお金持ちになり結婚したマリン・クンダンは、妻と一緒に故郷を訪れました。マリン・クンダンは待ちかねていた母親に出迎えられますが、年老いてみすぼらしい恰好をした母親のことを蔑み、母親の歓迎を跳ねのけます。
母親は悲しみのあまりマリン・クンダンを呪い、マリン・クンダンはみるみるうちに石に変わってしまいました。
この話はドラマ化されたため、インドネシア国内で知らない人はいないほど有名です。そのため、マリン・クンダンの名前を聞けば、ほとんどの人が「ああ、あの親不孝者のことだね」という反応を取るでしょう。

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