海外でのハンドサイン

海外旅行や留学など、他の国を訪れる機会が増えると、現地の文化やマナーについて理解することが重要です。特に、身振りやハンドサインは言葉を使わなくても意思疎通を図る大切な手段です。しかし、世界各国には独自のハンドサインがあり、同じジェスチャーでも意味が異なることがあります。誤解を避け、失礼を防ぐために、海外で気を付けるべきハンドサインをご紹介します。

ハンドサインによる文化の違い

ハンドサインは国や地域によって異なる意味を持つことがあります。少しだけ紹介しますが、これらの違いを理解して、誤解を避けるよう心掛けましょう。

1、日本でOKサイン(親指と人差し指を合わせて丸を作る)は肯定的な意味ですが、一部の中東諸国では侮辱的なジェスチャーとされます。

2、アメリカや欧州諸国ではVサイン(中指と人差し指を広げる)は平和のサインですが、ギリシャでは「くたばれ」という意味になります。

3、イギリスやオーストラリア、アイルランド、インド、パキスタン、ニュージーランドなどでは逆さま(裏ピースと呼ばれる、手の甲を相手の側に向けたVサイン)にすると侮辱的(中指を立てるハンドサイン)な意味になる場合もあります。

4、サムズアップ(Twitterなどで使われているグットボタン)は、一般的には「OK」「良い」「成功」といった肯定的な意味を持ちますが、海外の一部の地域では異なる意味に解釈されることがあります。特に中東諸国、ギリシャ、イタリアの一部などでは、親指を立てることが侮辱的なジェスチャーとされています。

5、小指を立てる(日本では恋人などを表す)サインは、ヨーロッパの一部の国では、小指を立てるジェスチャーは軽蔑や侮辱の意味として受け取られることがあります。例えば、フランスではこのジェスチャーは相手を軽蔑する意味で使われることがあります。シンガポールやインドネシアでは「最低」、中国では「役立たず、無能者」を意味します。

注意が必要な国々

1、中東諸国:中東諸国では、指を使ったジェスチャーには敏感であり、特に親指や中指の単独使用は控えるべきです。また、左手を使うことも不適切とされる場合があります。

2、アジア諸国:アジア諸国でもハンドサインの意味が異なることがあります。タイや中国では、指差しをすることは失礼とされ、物を渡す際も両手で渡すのが一般的です。

3、ヨーロッパ諸国:ヨーロッパ諸国でも地域によってハンドサインの解釈が異なります。特に公共の場では控えめなジェスチャーを心掛けましょう。

4、南米諸国:南米諸国では親しい間柄でも過度な身振りは避けるべきです。また、親指を立てると侮辱的と受け取られることもあります。

適切なハンドサインの活用

海外でのハンドサインを使う際は、基本的なジェスチャーであっても地域の文化に合った方法で行うことが大切です。一般的な意味を持つジェスチャーでも、相手の感じ取り方や文化背景を尊重することが重要です。また、コミュニケーションが円滑になるように、基本的な挨拶や礼儀も覚えておくと良いでしょう。

海外でのハンドサインは、国や地域によって意味が異なることがあります。誤解を避け、相手との円滑なコミュニケーションを図るために、現地の文化やマナーを尊重することが大切です。旅行や留学前にしっかりと準備をし、異文化を理解する努力を惜しまずに楽しい旅を過ごしましょう。

  

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