夏目漱石の処女作『吾輩は猫である(I Am a Cat)』の名言を英語で!



1903年(明治36年)、英語教育法研究のために行った3年間に及ぶイギリス留学から帰国した夏目漱石(金之助)は、東京帝国大学と第一高等学校の教壇に立つことになります。留学生活の辛さからうつ病になった彼ですが、東京帝国大学では先任であった小泉八雲と比べられ、さらに神経を病むことに。帰国後も鬱々とした日々を送っていた夏目漱石は、文芸雑誌「ホトトギス」の編集者・高浜虚子から小説を書くことを勧められます。 こうして誕生した彼の処女作が、『吾輩は猫である』です。1905年から1906年、3部作として発表されたこの小説は、夏目家に迷い込んだ猫を題材に、猫の目線から滑稽な人間たちの暮らしを語る画期的な作品でした。1907年(明治40年)には朝日新聞社に入社し、本格的に作家としての歩みをスタートさせます。1916年(大正5年)49歳でこの世を去るまでに、夏目漱石は約100冊以上もの作品を送り出しました。


日本近代文学の代表作『吾輩は猫である』は、海外でもよく読まれている作品です。It is a well-composed work well worth the read!と高く評価されていますが、ラストには賛否両論あるのだとか。あの有名な冒頭文がどのように英訳されているのかをご紹介します。

・I AM A CAT. As yet I have no name. (吾輩は猫である。名前はまだ無い。)

・Teachers have it easy. If you are born a human, it’s best to become a teacher. (教師というものは実に楽なものだ。人間と生まれたら教師になるに限る。)

・For if it’s possible to sleep this much and still to be a teacher, why, even a cat could teach. (こんなに寝ていて勤まるものなら猫にでも出来ぬ事はないと。)

・Living as I do with human beings, the more that I observe them, the more I am forced to conclude that they are selfish. (吾輩は人間と同居して彼等を観察すればする程、彼等は我儘なものだと断言せざるを得ない様になった。)

・For surely even human beings will not flourish forever. I think it best to wait in patience for the Day of the Cats. (いくら人間だって、そういつまでも栄える事もあるまい。まあ気を永く猫の時節を待つがよかろう。)

・I prefer the cozy life, and it’s certainly easier to sleep than to hunt for titbits. (御馳走を食うよりも寝ていた方が気楽でいい。)

・No one has yet named me but, since it’s no use crying for the moon, I have resolved to remain for the rest of my life a nameless cat in the house of this teacher. (名前はまだつけてくれないが、欲をいっても際限がないから生涯この教師の家で無名の猫で終るつもりだ。)

・But since heaven has not seen fit to dower the human animal with an ability to understand cat language, I regret to say that I let the matter be. (しかし人間というものは到底吾輩猫族の言語を解し得るくらいに天の恵に浴しておらん動物であるから、残念ながらそのままにしておいた。)

・Humans are conceited and that’s the trouble with them.  (人間はこう自惚れているから困る。)

・There is nothing more difficult than understanding human mentality. (人間の心理ほど解し難いものはない。)

・It is not true that cats never laugh. Human beings are mistaken in their belief that only they are capable of laughter. (猫だって笑わないとは限らない。人間は自分よりほかに笑えるものが無いように思っているのは間違いである。)

・ If one tapped the deep bottom of the hearts of these seemingly lighthearted people, it would give a somewhat sad sound. (呑気と見える人々も、心の底を叩いてみると、どこか悲しい音がする。)

・Anyway, some day I, too, must die so l might as well try everything before I do. (どうせいつ死ぬか知れん命だ。何でも命のあるうちにしておく事だ。)

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