言語を学ぶ方法はたくさんありますが、外国語を聴くこと同様、外国語の本を読むことは昔も今も有効な勉強法です。外国語の本を多読すれば、ボキャブラリーを増やすのはもちろん、その言語で物事を考える力がつきます。とはいえ、たくさんある本の中から、ふさわしい本を選ぶのはなかなか難しいもの。そこで今回は、英語を学んでいる人に最適な洋書をご紹介します。
シリーズものが好きなら「1st to Die」by James Patterson
ベストセラー作家として名高いジェームズ・パターソン。アメリカでは知らない人はいないほど有名な作家なので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。海外ドラマ『キャッスル~ミステリー作家は事件がお好き』に本人役で登場したことがあるので、ミステリードラマファンなら「ああ、あの人か!」とすぐに顔を思い浮かべることができるはず。
2001年に出版された本作は、「Woman’s Murder Club」シリーズの記念すべき第一作です。殺人調査課の刑事リンジーを筆頭に、それぞれ違う職業に就く4人の女性たちが、サンフランシスコで起こる殺人事件を解決していきます。巧みなストーリー展開とわかりやすい英語でグイグイ読ませる本作は、出てくる動詞の数が多く、ボキャブラリーを増やしたい方にもおすすめです。
恋愛小説好きなら「Until the End of Time」by Danielle Steel
ロマンス作家のダニエル・スティールは、広告代理店で働く傍ら執筆活動を行い、処女作「Going Home」で作家デビューを果たしました。結婚と離婚を数回繰り返し、実生活でも恋多き女性として知られている彼女は、続編を書かないことでも有名です。
永遠の愛をテーマにした本作では、生きている間はもちろん、死してなお愛を貫くカップルの姿が描かれています。ボキャブラリー豊富な本作は、英語学習の中級者くらいであれば問題なく読むことができるため、ハマればどんどん別の作品を手に取りたくなること間違いなしですよ。
英会話の勉強に「I’ve Got Your Number」by Sophie Kinsella
ソフィー・キンセラと言えば、「レベッカのお買い物日記」シリーズで有名です。映画版のタイトルは「お買い物中毒な私!」でした。いわゆるシンデレラストーリーで、読了後は元気になれるのがいいですね。
2012年に出版された本作は、結婚式の準備に追われるひとりの女性が、携帯電話を失くしてしまったところからストーリーが始まります。仕方なく、ホテルで偶然見つけた携帯電話を代わりに使うことにしますが…?彼女の作品の特徴は、本文中に会話シーンが数多く登場すること。「洋書の多読をしても、コミュニカティブな英語は身に付かない」と思っているのであれば、ぜひソフィー・キンセラの作品を読んでみることをおすすめします。
コージーミステリー好きに「Nine Lives to Die」by Rita Mae Brown
猫とコージーミステリーに目がないなら、「トラ猫ミセス・マーフィー」シリーズで有名なリタ・メイ・ブラウンの作品を読んでみるのはいかがでしょうか。なんと、作家の飼い猫であるスニーキー・パイ・ブラウンとの共著である本シリーズは、猫の名探偵と相棒のコーギー犬が次々と起こる難事件を解決していきます。
動物たちが人間のように会話する本作では、ネイティブたちがどのように会話するのかを学ぶことができるでしょう。わかりやすい英語で読みやすいため、初・中級者にぴったりです。
中級者におすすめ「One for the Money」by Janet Evanovich
ニューヨークタイムズ誌のベストセラーリスト入り作家であるジャネット・イヴァノヴィッチは、ロマンス小説で作家デビューをしましたが、ミステリージャンルで大成功を収めました。アメリカでは、ジェームズ・パターソンやホラー小説の大御所スティーブン・キングに次ぐ、セレブリティ作家として有名です。
本作は賞金稼ぎのステファニー・プラムシリーズの第一作で、日本語タイトルは「私が愛したリボルバー」です。リストラに遭って職を失った女性が、生活費を稼ぐために逃亡犯を追う賞金稼ぎをすることに。話のテンポが良く、コメディ要素が強いのであっという間に読了することができるはずです。
外国語を勉強するにはさまざまな方法があります。Webで翻訳の翻訳家も外国語のレベルを日々上げるために、本や雑誌、海外の新聞などを常に読んでいます。人それぞれに合った方法がありますが、どのような勉強法であっても日々重ねることが大切になってきます。少しの時間でも構いませんので、毎日外国語に触れる様にしましょう。
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