これさえ知っておけば安心!日本語から中国語への翻訳を依頼するときの注意点

国際社会における存在感を年々増してきている中国。最近では、日本語から中国語への翻訳の需要が急増しています。中国語は漢字を使うため日本人にとって親しいものに感じますが、中国語への翻訳を依頼するときには細かな注意が必要なんです。今回は、中国語翻訳を依頼する際に明らかにしておきたいポイントについてご紹介していきます。

中国語翻訳の注意①どこで使われる中国語なのか?

まずいちばんの大きなポイントは、どこで使われる中国語なのかということ。ご存知の人も多いかと思いますが、書き言葉の中国語には簡体字と簡体字の2種類があります。簡体字と繁体字は似て非なるもので、「同じ中国語だし似ているから、相互理解できるだろう」は通用しません。簡体字か繁体字のどちらにすべきか自分で判断できない場合はもちろん、中国語翻訳を依頼するときは必ず、「翻訳したものを見せる相手は中国のどこ出身の誰なのか」を翻訳家や翻訳会社へ伝えましょう。

ちなみに、中国語の話し言葉はさらに複雑です。通訳を依頼するときは翻訳依頼時よりさらに丁寧かつ確実に、エージェントへ情報を伝える必要があります。


○北京 書き言葉:簡体字

話し言葉:北京語(マンダリン)

○広東 書き言葉:簡体字

話し言葉:広東語

○台湾 書き言葉:繁体字

話し言葉:台湾語(マンダリンに近い方言)

○香港 書き言葉:繁体字

話し言葉:広東語


中国語翻訳の注意②固有名詞の表現

人名や企業名、地名など固有名詞の翻訳は間違えてはいけない重要なポイントの1つ。定訳がない場合でも、英語や韓国語は発音に合わせて書き言葉にすることができます。中国語も発音に合わせて漢字をあてることが可能ですが、候補の漢字が非常に多くなってしまいますし、漢字の意味によっては変な印象を持つ言葉が出来上がってしまいます。特に人名や企業名、サービス名など、現地で広く浸透させたい言葉の中国語翻訳については、深い知識を持った頼れるネイティブ翻訳家や関係者と協議が必要です。

中国語翻訳の注意③句読点の使い方

中国語の句読点はヨーロッパ系の言語と比べると、日本人にとって理解しやすいものです。しかし、中国語では「,」と「、」を使い分けます。「,」は日本語の「、」と同じ役割で、意味の区切れを示します。一方「、」は単語を並列で並べるときに使われ、「&」の意味を持っています。中国語翻訳が納品されてきたとき、日本人の目には「,」と「、」がごちゃまぜになっているという編集上のミスがあるように見えるため、日本人の手で勝手に「、」のみに修正してしまうというケースもあります。中国語には「,」と「、」の使い分けがあるということを知っておきましょう。

日本語と中国語。似ているからこそ油断は禁物!

日本語と似ているために、油断しがちな中国語翻訳の依頼。中国語翻訳を依頼する際には今回ご紹介したポイントを踏まえて翻訳家や翻訳会社へ連絡し、スムーズに質の高い翻訳物を手に入れましょう!

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