翻訳を依頼するとき、どんな情報を翻訳者へ伝えていますか?翻訳したい文書だけを翻訳者に渡すだけでは、実は不十分なんです。よりよい翻訳文を手に入れるために、翻訳者へ伝えるべき情報をお伝えします。
目的や用途
翻訳目的や翻訳文書の用途によっては、納期や価格が調整できる可能性があります。例えば学会で発表する重要スライドの翻訳の場合、どんなに急いでいてもどんなに予算が限られていても、残念ながら納期短縮や価格交渉は難しいでしょう。でも、「専門的な内容だけれど、一般公開用ではないので個人的に内容がわかればOK」という場合は、納期短縮や価格交渉が可能になることもあります。
「誰から」「誰に向けて」の文書なのか
「誰から」「誰に向けて」なのかがわかると、翻訳の精度が上がります。例えば、ある若手社員が上司に向けて書いた文書と、大企業の社長が全世界の社員に向けて書いた文書では、単語のチョイスや表現の仕方が大きく異なります。日本語から英語への翻訳の場合、主語がIなのかWeなのかまで変わることも。はっきりとした対象読者がいない場合も、翻訳文を読む人が大人なのか子供なのか、その言語のネイティブなのかノンネイティブなのか、専門家なのか一般人なのかなど、ざっくりと誰向けなのかがわかるとベターです。
背景情報
翻訳者は言語のプロですが、あなたの会社の内部事情や文書にまつわるストーリーは全く知りません。背景情報があると原文の理解がしやすく、原文の誤解からくる誤訳を避けることができます。「○○という問題があり、××のような議論を経て、この文書を作成した。」など、文書には書かれていない背景情報を、開示可能な範囲でできるだけ多く翻訳者に伝えてください。
情報を伝えて、目的達成!
翻訳を依頼するときは、大なり小なり何か目的があるもの。その目的をしっかりと達成できるよう、ご紹介したような情報をできるだけ多く翻訳者へ伝えるよう心がけてみてください!
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