翻訳家を目指しているなら、翻訳の資格を取得してみるのはいかがでしょうか?まだ翻訳家として活躍していない人はもちろん、実務経験のあるプロの翻訳家でも受験できる検定試験があります。今回は、翻訳の仕事をするに当たって、取得しておくと良い資格をご紹介します。
翻訳の資格を取得するメリットは?
翻訳の仕事をするのに、特別な資格は必要ありません。国家資格は存在しませんから、「この資格を取得していないと、プロの翻訳家にはなれない!」ということはない訳です。しかしながら、翻訳の仕事を受注しようとするときには、資格があると優遇される場合も。現在存在する翻訳関連の資格はすべて民間の資格ですが、翻訳家の能力を証明するものの一つです。
検定試験の中には、一定レベルに合格すると試験の主催団体に翻訳家登録を認めてもらえるため、翻訳の仕事を受注する機会が開けます。資格を取ったから、翻訳家に登録したからといって、必ずしも仕事がもらえたり、継続案件を受注できたりする訳ではありません。
ですが、翻訳の仕事に就きたい人にとっては、どんなチャンスも逃したくないもの。翻訳家としてすでにキャリアをスタートさせている人にとっても、資格を取得することで、さらなるキャリアアップを目指せるでしょう。
難易度の高い「JTA公認翻訳専門職資格試験」
「JTA公認翻訳専門職資格試験」とは、一般社団法人日本翻訳協会(JTA)が実施している民間の翻訳検定試験のことです。年に4回実施される試験の科目は、英語(日英・英日)のほか、中国語(日中・中日)で、受験の際にはどちらかの言語を選びます。受験資格は国籍、年齢、性別を問わず、在宅試験制を採択しているので海外からでも受験可能です。
試験では言語運用能力と翻訳表現技術をはじめ、専門知識と実務能力、文化背景知識と異文化理解力、マネジメント能力と職業倫理のほか、IT運用力とサーチ力の有無が判断されることに。2級以上取得で合格になり、4科目すべて合格した後に2次審査が行われます。2次審査の翻訳経験の実績審査に合格した後、ようやく資格取得となりますが、この資格の有効期限は5年です。
プロへの近道「JTFほんやく検定」
「JTFほんやく検定」とは、一般社団法人日本翻訳連盟(JTF)が実施している民間検定試験です。年2回試験が行われており、受験資格に制限はなく、在宅で受験することが可能。1級から5級までレベル分けされており、4級・5級は基礎レベル、3級から1級が実用レベルと認められています。
3級取得で実務で翻訳する能力があること、2級取得で実務で通用する十分な翻訳力があること、さらに1級の取得で翻訳の専門家として認められます。実用レベルの場合、「医学・薬学」「情報処理(ソフトウェア)」「政治・社会」「科学技術」「金融・証券」といった、5つの専門分野から選択して受験することに。2級以上の合格者には、「日本翻訳ジャーナル」に無料登録できる権利が与えられ、仕事獲得に繋がる可能性があります。
選択言語の多い「翻訳実務検定(TQE)」
「翻訳実務検定」とは、株式会社サン・フレアが実施している民間の翻訳検定試験です。年4回行われ、特に必要な受験資格はないためどなたでも受験可能です。インターネットによる在宅試験ですから、国内はもちろん海外在住でも受験することができます。英語のほか、ドイツ語・フランス語・ロシア語・スペイン語・中国語・韓国語の7つの言語の中から選択して受験します。
翻訳家に必要な原文解釈力と翻訳表現力、さらに専門知識とスタイル(訳抜けや用語の統一など)が審査基準になっています。1級から5級までレベルが設けられており、3級以上の合格者は株式会社サン・フレアに翻訳家登録をすることが可能です。
翻訳の検定や資格はあれば良いですが、無くても構いません。検定や資格などを持っていなくても、持っている人と同等以上の翻訳が出来る人がたくさんいます。
Webで翻訳の翻訳家の中にも検定資格を持っている人もいます。資格を持っている人を選ぶのか、お客様からのレビュー評価が高い人を選ぶのかはご利用者の自由です。是非比べてみてください。
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