巻き寿司は英語で「Makizushi」それとも「Sushi rolls」?

日本の食文化を代表する存在である寿司は、海外でも人気があります。海外に行くと、日本人だとわかるや否や「寿司大好きアピール」されることもしばしば。今回は、寿司の中でもとくに巻き寿司にまつわる英語や歴史などをご紹介します。

寿司や巻き寿司が海外で人気な理由

海外には、生魚が苦手な人が少なからずいます。それにもかかわらず海外で寿司が人気なのは、寿司にヘルシーなイメージがあるからだといわれています。油を使わず、ネタによっては脂質がほとんどない寿司は、海外の人々の目にはヘルシーに映るのかもしれません。また、長寿大国である日本を代表する食べ物であることも、一役買っているのではないでしょうか。

確かに、寿司ネタはたんぱく質が多いため、糖質はゼロです。しかしながら、ギュッと握られたシャリの部分は糖質制限ダイエットやカロリー制限ダイエットをしている人からすれば、まさに「ダイエットの敵」。ネタの種類にもよりますが、寿司1貫当たりのカロリーは50〜160kcalで、数貫食べればあっという間にお茶碗1杯分のカロリーに相当するのだそうです。ですから、 もしも「Is sushi healthy?」と尋ねられたのであれば、真実を包み隠さず教えてあげましょう。たとえヘルシーとは言い難くとも、そのおいしさに病みつきになるはずです。

生魚が苦手な人にとって、巻き寿司は寿司レストランの救世主的存在であるに違いありません。お付き合いで寿司バーや寿司レストランにやってきたものの、生魚がネタになった寿司はとてものどを通りそうにない。そんなときには、巻き寿司を注文するという手があります。

英語で巻き寿司は?

いまや世界中で市民権を得たといっても過言ではない寿司。英語でも、Sushiで十分通用します。巻き寿司の場合はどうでしょうか?日本食が好きな人であれば、Makizushiで通用するかもしれません。ほかにも巻き寿司は、Sushi rolls、Rolled sushiといった英語の呼び名で呼ばれています。

寿司の一種である巻き寿司は、18世紀後半に誕生しました。かつて保存食であった寿司は、米を捨てて魚のみ食べられていた時代があったといいます。ところが、酢を使った寿司が普及したことで、保存食から料理へと無事昇華されました。

巻き寿司はその名の通り、ネタと酢飯を海苔でグルっと巻いたもの。ちなみに、関東では海苔巻きと呼ばれており、寿司の太さによって細巻きや太巻きなど呼び名が変わります。関西では巻き寿司といえば太巻きを指すことが多く、かんぴょうやシイタケ、卵焼きなどが具になったものです。

恵方巻きとは?

節分の日に食べる恵方巻きは七福神にあやかって、7種類もの具材が入った豪華な巻き寿司となっています。 かんぴょうやシイタケのほか、卵焼き、エビ、きゅうり、ウナギ(アナゴも可)、桜でんぶが恵方巻きの具材です。長いかんぴょうやウナギ(アナゴ)は、長寿を意味し、目が飛び出ているエビや鯛が原材料の桜でんぶは「めでたい」具材、金色に輝く卵焼きは金運アップ、きゅうりは「9の利を得る」具材、シイタケは身を守ることを意味するなど、どれも縁起が良いとされています。

恵方巻きが誕生したのは、幕末から明治初期なのだそう。節分の日に恵方を向いて恵方巻きを食べると商売繁盛、縁起が良いとされました。その年の幸運を司る神である歳徳神(としとくじん)がいらっしゃる方角を恵方と呼び、そちらに向いて恵方巻きに丸ごとかぶりつくのが、正しい食べ方です。

切り分けたほうが食べやすそうですが、切ってしまうとせっかくのご利益が台無しに。幸運を丸ごと引き寄せるがごとく、豪快にかぶりつくのが良いようです。関西から始まった風習は、徐々に全国へと広がることになり、現在では多くの地域で行われています。巻き寿司は有名でも、恵方巻きについて知っている人は海外では少ないため、説明してあげると喜ばれるのではないでしょうか。

  

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