季節の変わり目に体調を崩すことはよくあることなのではないでしょうか。しかし、5月頃に理由もないのに気分が晴れない日が続いたり、不眠に悩まされたりしているのであれば、もしかすると「五月病」にかかっているのかもしれません。今回は、日本では一般的な五月病を英語でどのように説明できるのかについてご紹介します。
■海外には存在しない五月病
・五月病とは?
新生活がはじまってしばらく経つと、心身の不調を感じるようになる人も少なくないようです。うつうつした気分が続く、よく眠れない、やる気がでない、食欲がなくなるなど、その症状は人それぞれ。もしも春の時期にこのような心身の不調を感じるのであれば、五月病にかかっていると考えられます。
五月病の原因は、ストレスだといわれています。大きな環境の変化がストレスになって、やがて心身の不調に繋がるのだそう。ストレスを感じていると気付いていなくても、わたしたちに備わっている自己防衛本能が心と体を守ろうと働くようです。
・五月病は日本独自の症状?
五月病と呼ばれるだけあって、5月頃に心身の不調に陥る人が多いのではないでしょうか。五月病は、正式な医学用語ではありません。五月病のような症状はうつ病や適応障害、パニック障害や不眠症に見受けられ、誰もがかかる可能性がありますが、じつは五月病は日本だけに存在する症状です。日本では進学や就職など、春の時期に新生活をはじめるのが一般的なのではないでしょうか。ところが、海外では春に新学期がはじまる国はほとんどありませんし、就職をする時期も人によってバラつきがあります。ですから、海外の人に「五月病になっちゃってさあ~」と話してもまったく理解してもらえず、説明しなければならないことがあります。
■五月病を英語で説明してみよう
・五月病は英語で「Gogatsu-byou」?
日本独自の症状であることを考えれば、五月病は英語でGogatsu-byouになるのは当然のことかもしれません。とはいえ、Gogatsu-byouといわれても、May illnessといわれても、海外の人の大半はいったいなんのことだろうと首を傾げてしまうでしょう。英語で五月病を表すのに、「May blues」という言葉があります。Bluesは憂うつ、気の滅入りを意味し、5月を意味するMayを加えることで五月病を表す表現になります。
もちろん、五月病のない海外には日本のように5月に憂うつになる人はいませんから、May bluesと聞いてもピンとこない人も多いでしょう。そのようなときには、日本での進学や就職の時期は春であることを説明した後に、「May blues or Gogatsu-byou is the phenomenon that occurs every May caused by stress.」といえるかもしれません。
・ストレスは万病のもと
ストレスを感じたことがないという人は、ごく稀なのではないでしょうか。ストレスは五月病を引き起こすだけではなく、万病のもとです。ストレスは万病のもとを英語にすると、「Stress becomes the cause of all illness.」に。とはいえ、Stress itself isn’t a disease(ストレス自体は疾病ではない)のは興味深いことなのではないでしょうか。ストレスは病気を引き起こすきっかけになることがあるものの、すべてのストレスが悪い訳ではありません。
ストレスには良いストレスと悪いストレスがあり、五月病の原因になるのは悪いストレスです。良いストレスは刺激になってやる気を高め、人が成長していく上で欠かせない「糧」となります。一方、悪いストレスは辛い状況の中で無理に頑張り続けると生じるものなので、手に負えなくなる前に上手に発散する必要があるでしょう。誰もがかかる可能性があるからとつい軽くみてしまいがちな五月病ですが、不調が長引いてしまったり、より一層深刻な状況を招いてしまったりするため早めに対処するようにしたいですね。
明日から5月が始まります。昨年、今年とコロナウィルスにより多くの人がストレスを受け続けております。新入社員や新入生も例年とは違ったストレスを受けている事だと思います。大変な時、辛い時は人を頼って良いんです。翻訳が必要な時はいつでもWebで翻訳を頼って下さい。
↓この記事が「いいね!」と感じましたら下のバナーをクリックお願いします!↓