英語が得意だから、将来は翻訳家になりたいと思う人は多いと思います。好きな英語を使った仕事ができれば、本望だと思うかもしれません。しかし実際には、翻訳家には英語力意外のスキルも求められます。今回は、プロの翻訳家に求められる5つのスキルをご紹介します。
英語力だけでは翻訳家になれない理由
英語力は翻訳家にとってとても重要な要素です。
一般的に翻訳のプロを目指そうと思うのであれば、英検一級もしくはTOEIC900点台の英語力が必要だといわれています。
当然のことですが、英語力が土台になければ、翻訳家としての仕事を得ることは難しいでしょう。
ですが、選ばれる翻訳家として一生翻訳の仕事を続けていきたいと願っているのなら、英語力だけでは生き残れません。
高い英語力を買われて1回や2回、仕事が回ってくることがあるかもしれませんが、英語力だけではプロの翻訳家として活躍し続けることはできないのです。
英語力に加えて、一体どんなスキルが必要とされるのでしょうか?
調査力
翻訳家に必要なスキルの一つとして、調査力が挙げられます。
正確に意味を伝えられるように翻訳するためには、一番ふさわしい言葉をあてがわなければなりません。
もっとも適切な訳にするためには、とことん調査をしなければならないのです。
また、翻訳分野の専門知識がない場合には、調査してその分野についての知識を取り入れる必要がありますし、専門分野特有の言いまわしや表現、単語の用い方などを調べる必要もあるでしょう。
読解力
原文がなにを言わんとしているかを読み解く力がなければ、正確な翻訳はできません。読解力が高ければ高いほど、適切な翻訳をすることができます。
また、読解力が備わっているからこそ、スピーディーに翻訳を行うことができるのです。
生まれ持ったセンスも関係していますが、訓練によって読解力を鍛えることは可能です。
例えば、英文を読んで英語で素早く要約する習慣を身につければ、自然と文章のポイントや要点に着目できるようになり、読解力を高めることができるでしょう。
日本語力
英語力と同じくらい大切なのが、日本語力です。
日本語の語彙が不足していては、適切な和訳はおろか英訳も難しいでしょう。
日本語力は文法力と語彙力に分けることができますが、どちらもおろそかにすることはできません。
プロの翻訳家になりたければ、生粋の日本人だから日本語なんてどうとでもなるというのではなく、言葉のプロフェッショナルとして真摯に日本語に取り組む姿勢が求められるでしょう。
英文和訳の理想としては、原文が日本語かと思えるくらいのクオリティを目指すようにしたいですね。
専門知識
実務翻訳のフィールドで活躍したいなら、専門知識が強みになります。
むしろ、英語力が高いよりも専門知識を持っていることのほうが、翻訳家として大きなメリットになるでしょう。
また、翻訳家として仕事を続けたいのであれば、自分の得意分野だけではなく、苦手な分野の知識を吸収するバイタリティが求められます。
苦手な分野だからと仕事の依頼を断ってばかりいると、いつのまにか開店休業状態に陥ってしまいます。
ですから、高い英語力に加えて得意な専門分野をいくつも持っておくようにしましょう。そうすれば、仕事が途切れる心配などしなくても良いかもしれませんね。
根気強さ
「英語ができる人」というと、グローバルに活躍する人として華やかな印象を与えるのではないでしょうか?
ところが、翻訳家の仕事は華やかさとは縁もゆかりもありません。
翻訳をしていくうえで言語センスは欠かせませんが、それ以上に求められる資質があります。
翻訳は地道な作業の積み重ねから成り立ちますから、根気強さがなによりも大切です。
根気強さがなければ、良い翻訳をすることは難しいでしょう。
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