英語にはたくさんのイディオムがありますが、直訳しても意味が理解できないことが多いため、そっくりまるごと覚えるようにしましょう。今回は、海外で日常的に使用されている英語のイディオムをいくつかご紹介します。
ネイティブらしい英語表現を覚えよう
crack the books
動詞のcrackには割れる、折れる、裂けるなどの意味があります。そのため、crack the booksと聞くと、本が裂けるという意味だと勘違いしてしまうかもしれません。しかし、このイディオムには、本を理解する、勉強を始めるという意味があります。
例)The reason why he isn’t doing very well is that he rarely cracks the books.(彼の成績が良くない理由は、めったに勉強しないからだ。)
cut class
ご存じのように動詞のcutには、切る、傷つけるなどの意味があります。cut classは日常会話で使用される口語表現で、学校をサボる、授業をサボるという意味です。
例)Although some of my daughter’s friends cut class a lot, she is at school every day.(娘の友人には授業をサボる子もいますが、彼女は毎日学校に通っています。)
soft-hearted
soft-heartedには、心の優しい、思いやり深いという意味があります。Kindやgentle、friendlyやgood-heartedなども同じ意味です。 例)He might not seem very understanding, but you’ll see he’s soft-hearted once you get to know him.(一見すると彼は堅物のようだが、付き合えば心の優しい人だとわかるだろう。)
run in the family
run in the familyと聞くと、家族で走る、家族で経営するなどの意味だと思う人もいるでしょう。しかし、run in the familyというイディオムには、遺伝するという意味があります。性格や特徴、病気などが家族に遺伝しているときに、この表現が使用されます。 例)All their kids are very athletic; it seems to run in the family.(彼らの子供たちはみんな運動神経がいい。これは遺伝のようだ。)
high-and-mighty
high-and-mightyは、傲慢な、偉そうな、横柄なという意味を持つ口語表現です。ただし、「The」を加えてThe high-and-mightyになると、育ちの良い人という意味になります。
例)Sarah always acts high-and-mighty, and she thinks she is better than everyone else because she is a well-known movie star.(サラはいつも偉そうにしていて、自分は有名な映画スターだから他の誰よりも優れていると考えている。)
read someone like a book
直訳すると誰かを本のように読むですが、read someone like a bookには、誰かをよく理解するという意味があります。
例)My teacher can read students like a book. He knows which students study, and which students don’t.(わたしの先生は生徒たちのことをよくわかっている。誰が勉強していて、誰がしていないかがわかるのだ。)
see eye to eye
see eye to eyeと聞くと、目を見合わせるという意味だと思ってしまうかもしれません。しかし、このイディオムには、意見や見解が一致するという意味があります。
例)Even though we come from different countries, we see eye to eye on many different issues.(出身国は違うが、さまざまな問題で見解が一致する。)
stick out like a sore thumb
stick out like a sore thumbとは、ひどく場違いである、変に目立つという意味です。よく似た表現に、stand out like a sore thumbがあります。どちらかというと、悪目立ちしているという感じのネガティブな表現です。
例)If we don’t follow the traditions, language, and body language of the culture, our actions might stick out like a sore thumb.(その文化の伝統や言語、ボディランゲージに従わなければ、ひどく目立ってしまうかもしれません。)
word of mouth
word of mouthには口コミという意味があり、WOMと略されて用いられることもあります。また、ネットの口コミと言いたいときには、e WOMと言えるでしょう。一般的にはreviewが使用されますが、ほかにもon the grapevine(口コミで)という表現があります。
例)Many stores sell most of their products by word of mouth.(多くの店は商品のほとんどを口コミで売っている。)
pull out all the stops
pull out all the stopsはdo one’s bestと同じ意味があり、全力を尽くす、最善を尽くすという意味の表現です。
例)The company pulled out of the stops to improve business, including cutting prices up to 50%.(最大50%の値下げをするなど、経営改善のためにあらゆる手を尽くした。)
be an open book
直訳すると開かれた本ですが、be an open bookはざっくばらん、わかりやすい、フランク、オープンマインド、開けっぴろげ、隠し事はしないといった意味です。
例)Please ask me anything. I’m an open book.(なんでも聞いてよ。隠し事はしない性格なんだ。)
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