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言語が性格に影響するって本当?!自分を変えたいなら「新しい言語」を学ぼう

いまの自分を変えたいと思っているなら、外国語を勉強してみてはいかがでしょうか。言語と性格は、わたしたちが思っている以上に密接な関係があります。「生まれつきの性格だから変えようがない」と思っている人も、異なる言語を学ぶことでガラリと変わる可能性が。今回は、言語と性格の関係性についてご紹介します。

性格は変えられる

自分を変えたいと思っている人は、意外と多いものです。ある種の変身願望は、自己肯定感の低さからくることもありますし、現状に甘んじることを許さない向上心からくることもあるでしょう。しかし、変身願望の原因を問わず、性格を変えるのは思うほど容易なことではありません。

そもそもわたしたちの性格は、どのようにして決まるのでしょうか?一般的には、遺伝の影響が大きいとする「生得説」と環境によって形作られるとする「経験説」、そして遺伝と環境によって形成されるとする「相互作用説」が唱えられています。最近の研究では、性格のおよそ50%が、環境によって作られると考えられているそうです。ですから、現在自分を取り巻く環境を意識的に変えてみるなら、性格を変えることも可能だといえるでしょう。

わたしたちの性格は、言動に密接に結びついています。行動はもちろん、言葉の選び方や話し方に性格が現れるものです。性格が言動に反映されるのであれば、逆もまた然り。言動をコントロールすることで、性格を変えることができるのではないでしょうか。

言語に左右される性格

普段使っている日本語の話し方や言葉の選び方を変えるだけでも、それなりの変化はあるかもしれません。しかし、「もっと劇的に変わりたい!」と思うのであれば、外国語を学んでみてはいかがでしょうか。

言語と性格の関係性について研究している海外の研究者たちによると、「わたしたちの性格は、話す言語に大きく左右される」のだとか。モノリンガル(1つの言語習得者)が実感することはあまりないかもしれませんが、バイリンガルやマルチリンガルなど複数の言語を話す人たちは、実際にそのことを体験しているといいます。

ロシアからアメリカに移民としてやってきた、マルガリータさんのことを例に挙げてみましょう。現在彼女は、母語であるロシア語と英語を流暢に話すバイリンガルですが、ロシア語を話すときには堅苦しく窮屈に感じ、英語を話すときには楽観的で自由に感じるといいます。

2006年には、アメリカで英語とスペイン語を話すメキシコ系アメリカ人を対象に、性格テストが実施されました。同一人物がこのテストを英語とスペイン語で受けた結果、外向性・勤勉性・協調性の高さが、英語で試験を受けたときに見られたといいます。

一方、マルチリンガルの場合はどうでしょうか。日本語とインドネシア語、英語と複数のインドネシアの地方言語(バリ語、スンダ語、サブ語)を話すマルチリンガルのA君にも、言語の性格への影響がはっきりと見られました。日本語を話すときには礼儀正しくなる彼は、英語を話しているときには自信家になります。さらに、インドネシア語を話しているときには楽天的でリラックスしており、スンダ語を話すときには穏やかで優しく、サブ語を話すときには人情家になります。

外国語を学べば変身願望が叶うかも

もしも性格を変えたいと思うなら、「話す言語」を変えてみるのもひとつの方法です。ご存知のように、言語は文化的価値観と切っても切れない結びつきがあります。直接的な物言いをよしとしない日本語に対し、はっきり自己主張することをよしとする英語は、対極にある言語だといえるかもしれません。

これまで優柔不断だった性格が、外国語を学習して変わる可能性も無きにしも非ずです。もちろん、性格が180度変わってしまうことはまずないかもしれませんが、少なくとも日本語とまったく異なる言語を学ぶことで、新しい自分に出会えるのではないでしょうか。

言語が性格が変わるという話は実体験でもあります。友人と海外に行った際に、現地の人と現地の言葉で話している時に友人から「普段と全然性格や話し方が違う」と言われたことが何度かありました。今の自分から少しでも変えたいと思ったら、外国語学習でも運動でも別のことでも何でも良いので初めてみてください。続けてるうちにいつの間にか今の自分とは違う自分に会えると思います。

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