悲観的にならざるを得ない状況でも、けっして希望を失わない主人公たちが活躍する『約束のネバーランド』には、前向きになれるセリフや名言がたくさん登場します。今回は、海外で実写ドラマ化が決定している『約束のネバーランド』のセリフの英語バージョンをご紹介します。
We’re asking you, please take care of yourselves! （お願いだから自分を大切にして）
エマと同じ孤児院で育ったギルダが、彼女に向けて放ったセリフです。家族である孤児院の子どもたちを守ろうと、いつも自分が囮になろうとするエマでしたが、ギルダのこのひと言のおかげでみんなと協力しあうようになります。asking you to ～で、お願いだから～してという意味です。
Let’s go see the world that our friends wanted to see! （仲間が見たかった世界を見よう！）
ミネルヴァが外の世界に用意したシェルターで、ユウゴに出会ったエマたち。13年前に農園から脱走したユウゴは、心に深い傷を負って暮らしていました。エマたちの姿にかつての自分と仲間の姿を重ね見た彼は、シェルターにやってきた彼女たちを目障りだと思い、見殺しにしようと考えます。そんな彼の本心に気づいたエマは、上記のセリフを述べて手を取り合うことを提案しました。
If we run away now, we’ll be sacrificing the lives of the others. （でも今ここで逃げたら、また誰かを犠牲に生き残る道へ逆戻りだよ）
鬼との闘いで全滅しかけそうになり撤退を提案するユウゴに、エマは上記のセリフを言いました。run awayに似た表現に、escapeやget away、fleeやrun offなどがあります。中でもrun awayとrun offはよく似ていますが、run awayは（遠くに、一目散に）逃げる、（責任などから）逃れるという意味です。一方、同じ意味を持つrun offですが、（それほど遠くはないところに、ふらふらと）逃げるときに使用されます。
You can’t die here. We would tear this place down together. So why not live on together? （ここじゃなくてもまだ死ねる。ここまでやったんだ全員で帰ろうぜ）
負傷したオリバーは、自分では動けないけが人を置いてシェルターに帰るように頼みます。しかし、全員で帰ることを決意していたレイは、上記のように述べました。ここじゃなくてもまだ死ねる、という言葉はいかにもレイらしいセリフです。しかし、そのまま英訳すると意味が通じなくなってしまうため、You can’t die hereとうまく訳されていました。また、全員で帰ろうぜという部分も直訳ではなく、why not live on together?と訳されており、「生きる」強い意志が感じられる英語のセリフになっています。
Have faith in your judgement, Emma. And no matter what that results in, move forward. （自分の判断を信じろエマ。そしてそれでどんな結果が出ても前へ進め）
犠牲者が出てしまったことに心を痛めるエマ。ユウゴは、そんな彼女を上記のように励まします。results inは、～という結果になる、～という結果をもらたすという意味です。
It’s not just our fate or circumstances. Hatred and fear too. We don’t want to be imprisoned by anything anymore. （運命や境遇だけじゃない 憎しみや恐怖からも私達はもう何からも囚われたくない）
エマたちが直面している残酷な境遇を作った張本人に対面し、彼をどう処分するかという話し合いが行われます。相応の処分を受けてもおかしくありませんが、エマは彼に報復することを良しとしません。子どもたちはエマの決断に不服ですが、彼女は上記のように述べ、報復を行わない理由を説明しました。名詞のhatredは、憎悪、憎しみ、嫌悪という意味です。have a hatred of ～で、～を憎悪するという意味になりますが、動詞のhate よりも個人的で具体的な場合に用いることが多く、より激しい憎しみを表します。さらに、be imprisonedには、監禁される、囚われるという意味があります。
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