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「敬老の日」は海外にも存在する!高齢者は英語でなんていうの?

国民の祝日である敬老の日ですが、祝い方は各家庭により異なるのではないでしょうか。一緒に食事をするのが難しければ、電話を掛けたり、プレゼントを贈ったりすることができるかもしれません。じつは、敬老の日は世界中にある記念日の一つでもあります。今回は、そんな敬老の日にまつわる英語についてご紹介します。

敬老の日は英語で?

9月の第3月曜日に祝われる「敬老の日」は、高齢者を敬い、日ごろの感謝を伝えて長寿を願う日です。敬老の日は英語で、Respect for the Aged Dayといいます。ところで、敬老の日と似た記念日として老人福祉法に基づき定められた老人の日があり、英語ではSenior Citizens Dayというのだそうです。老人の日は9月15日に制定されていて、その日から1週間を老人週間と呼びます。

敬老の日と老人の日は似て非なるもので、敬老の日が高齢者に敬意を表す日なのに対し、老人の日は老人福祉に理解を深めるための記念日です。老人福祉は英語でWelfare for the elderly、もしくはOld-age Welfare(高齢者福祉)とも呼ばれます。

敬老の日が9月に制定されたのには、気候の良さもありますが、農作業がヒマになる農閑期であることなどが理由として挙げられます。さらに、岐阜県にある養老の滝にまつわる伝説も関係していいるのだとか。

その昔、孝行者の木こりがお酒の味がする湧き水を見つけ、年老いた自分の父親に飲ませてみたところ、なんと若返ってしまいました。その噂を聞きつけた元正天皇が、9月にその場所を訪れ、老いを養う若返りの水を目の当たりにします。そうして、この地方の人々の税金を免除した、という話が残されているのだそう。一説では、この養老の滝伝説に基づいて、敬老の日が9月に祝われるようになったといわれています。

老人はOld manじゃない?!

老人というと、old manやold ladyが思い浮かぶかもしれません。確かに、old manとold ladyは、おじいさんとおばあさんという意味で使われることがあるものの、人の呼称としてはあまり丁寧な表現ではないことを覚えておきましょう。ほかにも、口語で使用されるold manにはオヤジ、old ladyにはカミさんといった意味があります。

高齢者や年配者を指す英語には、elderlyやsenior citizen、elderly citizensがあります。男性の年配者であればan elderly manやan elderly gentlemanということができるでしょう。senior citizenやelderly citizensは高齢者を指す一般的な表現で、丁寧な表現ですからぜひ覚えておきたいですね。

海外にもある敬老の日

中国には、「重陽節」と呼ばれる祝日があります。奇数のことを中国では陽数といい、一桁の奇数の中でもっとも大きい数字の9が、陽数を代表する数字だとみなされています。9が並んだ9月9日のことを陽数が重なる日の「重陽」とし、各地で敬老の日にちなんだイベントが行われています。

アメリカには「National Grandparents’ Day」と呼ばれる記念日があり、年配の人を敬う日として制定されました。日本の敬老の日には、リンドウ(竜胆)を贈るのが定番のようですが、アメリカでは忘れな草を贈るのが定番のようです。忘れな草は英語で、forget-me-notといいます。忘れな草の花言葉は「私を忘れないで」ですが、孫から祖父母に忘れな草の花束をプレゼントすることで、敬愛の気持ちを伝えることができるといわれています。

イタリアでは毎年2回、7月26日と10月2日に敬老の日がお祝いされています。7月26日はカトリックにおける敬老の日で、10月2日は国が定めた敬老の日なのだそう。どちらの日も祝日ではありませんが、年配の人々に敬意を払い、感謝を示す日となっています。祝日ではないため盛大にお祝いするようなことは一般的ではないようですが、祖父母に絵や手紙を書くなど、ちょっとしたイベントが各地で開催されている模様です。

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