日本はもちろん、海外でも人気が高い「僕のヒーローアカデミア」。日本では2021年8月に公開された劇場版『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ワールド ヒーローズ ミッション』ですが、北米では10月末に公開予定だといいます。ヒーローになりたい主人公の成長物語であるヒロアカには、心に響く名言がたくさん登場します。今回は、そんなヒロアカの名セリフで英語を学んでみましょう。
現実と重なるヒロアカの世界
人は、生まれながらに平等じゃない。これが齢四歳にして知った社会の現実。そして僕の、最初で最後の挫折だ |
All men are not created equal. This was the reality I learned about society at the young age of four. And that was my first and last setback. |
人口の8割が「個性」と呼ばれるなにかしらの能力を持っているヒロアカの世界で、主人公のデクこと緑谷出久は「無個性」の落ちこぼれです。いじめられっ子をいじめっ子たちからかばったデクは、4歳にして自分の無力さに打ちのめされます。
もう大丈夫だ!の意味とは
もう大丈夫だ少年!私が来た! |
Have no fear, Boy. For I’m here. |
オールマイトは、弱い人々を助けてくれるスーパーヒーローです。もうダメだと思ったときに、オールマイトの『私が来た!』の声を聞けば、きっと途轍もないほどの安堵感に包まれるでしょう。もう大丈夫だ!がYou’ll be Ok!ではなく、Have no fearと訳されていました。オールマイトが助けに来てくれたことで、なにも恐れることはなくなった、もう安心だということを保証するすばらしい英訳になっています。
世界の子供たちに贈る言葉
君はヒーローになれる |
You can become a Hero. |
ヒーローに憧れるデクでしたが、無個性の彼がスーパーヒーローになれるはずもありません。母親からも自分の可能性を信じてもらえないデクでしたが、憧れのスーパーヒーローから「ヒーローになれる」と言われて、彼の人生は大きく変わり始めます。
デクの決意
他の人より何倍も頑張らないと僕はダメなんだ!!!僕はあなたみたいになりたいんだ!! あなたみたいな最高のヒーローに! |
I have to work harder than anyone else to make it! I’ll never catch up otherwise… I want to be like You… like You! The Strongest Hero. |
オールマイトの「ワン・フォー・オール」を受け継ぐためには、試練を乗り越えなくてはなりません。上記は、自分の弱さを認めながらも、憧れのヒーローを目指すために頑張るデクのセリフです。
バカヤローの意図
君が凄い人だから、勝ちたいんじゃないか! |
You’re the best. That’s why I want to defeat you! |
国立雄英高等学校に入学したデクの初めての対戦相手は、幼馴染みの爆豪勝己でした。無個性のデクをバカにしていた爆豪でしたが、デクがオールマイトから受け継いだ「ワン・フォー・オール」を隠していたと勘違いして怒り狂います。
そんな爆豪に対して、デクは上記のセリフを述べました。上記はアニメ版の英訳ですが、コミック版ではKacchan, It’s because you’re amazing. That I wanna win!! I wanna win, and surpass you!! How do you not get that, Dumbass!!?(君が凄い人だから、勝ちたいんじゃないか!!! 勝って!! 超えたいんじゃないかバカヤロー!!!)となっています。
バカヤローにはYou bastardや You, stupid fellow、God damn you!などさまざまなバージョンがありますが、ここではDumbassが使われていました。Dumbassとは、脳味噌が足りない人、のうたりんのことを指します。勝手に勘違いして怒っている爆豪にぴったりな英語の「バカヤロー」ですね。
相澤先生は生徒思い
俺の生徒にちょっかいかけるなよ |
Don’t mess with my students. |
デクのクラスの担任教師である相澤消太のセリフです。いつもは無気力な雰囲気ですが、じつは生徒思いの先生である相澤が、生徒たちの危機にイレイザー・ヘッドと呼ばれるヒーローになってヴィランに対峙します。からかう、ちょっかいをかけるは英語でTeaseもしくはmess withです。異性に対してちょっかいをかける、口説くというときにはhit onを使います。
首と鼻に気を付けよう
余計なお世話は ヒーローの本質なんだって! |
Butting one’s nose in is one of the principal qualities of a Hero! |
重傷を負った兄の仇を討つために単身で敵に挑んだ飯田天哉でしたが、身動きが取れなくなってしまいます。そんな飯田を助けに行ったデクは、オールマイトの教えである上記のセリフを言い放ちます。Butting one’s nose inは、鼻を突っ込むという意味です。日本だと「首を突っ込む」という表現になりますが、欧米では「鼻」になるのが面白いですね。
爆豪少年は成長している
なりてえもん ちゃんと見ろ!! |
Set your eyes on the man you want to be!! |
敵を恨むあまり単独行動に出た飯田に対して、爆豪が言い放ったセリフです。恨みのあまり自分を見失っていた飯田に、かつての自分が重なって見えた模様です。
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