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ポストエディットとは?ポストエディターに必要な能力について

機械翻訳の発展に伴い、ポストエディットの需要が高まっています。近年では、ポストエディットによる翻訳業務を専門に行うポストエディターを募集する翻訳会社も増えており、今後さらに注目が集まりそうです。今回は、新しい翻訳形態であるポストエディットについてご紹介します。

ポストエディットの種類

ポストエディット(Post-edit、PE)とは、機械翻訳(Machine Translation、MT)の訳文に修正を施して完成させる翻訳作業のことです。機械翻訳を利用しない従来の翻訳は、人手翻訳(Human Translation、HT)と呼ばれています。ここ10年程の間に、ニューラル機械翻訳が登場したことで機械翻訳の翻訳精度が飛躍的に向上し、ポストエディットを採用する機会が増えているようです。

ポストエディットには、高品質の翻訳に仕上がる「フルポストエディット」と訳文の品質を問わない「ライトポストエディット」の2種類が存在します。フルポストエディットでは、翻訳者による修正が欠かせません。しかし、フルポストエディットの作業を簡素化したライトポストエディットでは、大まかな意味さえ理解できれば良しとされるケースもあるため、機械翻訳で仕上げた訳文のまま使用される場合もあるといわれています。

2017年、ポストエディットの国際規格であるISO18587が発行されましたが、この要求事項はフルポストエディットにのみ該当するもので、ライトポストエディットには当てはまりません。

ポストエディターに求められる能力とは?

ポストエディターとは、ポストエディットを行う人のことです。ポストエディターは機械翻訳で出力された訳文と原文を比較し、修正を行います。機械翻訳を活用するため、人手翻訳よりも簡単だと思われがちですが、場合によっては最初から翻訳をやり直さなければならないことも。 また、原文を機械翻訳にかけると本来書かれていない情報が追加されたり、重要な情報が削除されたりすることがあります。出力された訳文が自然なほどこのようなエラーを見つけるのが困難になりますから、ポストエディターは注意深く修正作業に携わらなければなりません。ポストエディターには人手翻訳の翻訳者と同等の翻訳スキルが求められるだけでなく、機械翻訳の出力結果で起こりやすいエラーを熟知し、正しく修正する能力が求められます。

ポストエディットの需要

多くの場合、人手翻訳では翻訳者が原文を翻訳した後、校閲者のチェックが入ります。そのため、機械翻訳を使用するポストエディットは人手翻訳よりも早く完成すると思われがちですが、高品質な翻訳サービスが求められているときには、人手翻訳と同じほど時間がかかるのが普通です。品質よりも納期の速さやコストを重視する際には、フルポストエディットではなく、ライトポストエディットが選ばれています。

人手翻訳と機械翻訳、ポストエディットはそれぞれ異なる翻訳サービスです。それぞれにメリットとデメリットがあり、どのような翻訳サービスを求めているかによって選択するサービスは変わります。人手翻訳と機械翻訳の中間に位置するといえるポストエディットは、翻訳の品質を維持しながらコストダウンを実現できます。 一般的に、ポストエディットは人手翻訳に比べて単価が低く、人手翻訳に従事している翻訳者の中にはポストエディターになるのを敬遠する人も多いようです。しかし今後、機械翻訳の翻訳精度が上がるごとに、ポストエディットの需要は益々高まっていくと考えられますから、ポストエディターとしてのスキルを身に着けることも大切だといえるでしょう。

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