翻訳者として独立したのに、仕事がなければすぐに廃業の危機に瀕するかもしれません。独立前に十分に計画を立てたとしても、思い通りにいかないこともあるでしょう。そこで今回は、駆け出しフリーランスの翻訳者が、どのように仕事を取ることができるのかについてご紹介します。
■フリーランス翻訳者が仕事を取るには?
・翻訳会社に登録する
フリーランスになるなら、翻訳会社への登録は欠かせません。翻訳会社に登録するにはトライアルを受ける必要がありますが、翻訳者として生計を立てて行こうと決めたら、すぐにでもトライアルを受けるようにしましょう。翻訳会社のトライアルを受けて合格すれば、翻訳案件を紹介してもらえます。ところが、トライアルに合格したとしても仕事が回ってこない場合もしばしば。そのため、いくつかの翻訳会社のトライアルを受ける必要があります。
・自分で営業する
登録した翻訳会社から仕事を紹介してもらっても、仕事が軌道に乗るまで時間がかかるかもしれません。社内翻訳者からフリーランスになる目途が立つときとは、「これなら独立してもやっていける!」と思えるほど仕事がある状態なのではないでしょうか。しかし、フリーランスになってから先、仕事が途切れない保証はどこにもありません。
廃業したくないなら、営業メールを送るなどして自分で動く必要があるでしょう。ブログやSNSを通して営業することも可能です。また、まだまだ時間がある駆け出しフリーランスの時期に、セミナーやイベントに参加して積極的に人脈を築いておくことも大切です。しっかり人脈作りをしておくと、先輩たちから仕事の取り方について教えてもらうことができますし、場合によっては仕事を回してもらえることもあります。
・クラウドソーシングを利用する
フリーランスの翻訳者なら、クラウドソーシングを利用することも視野に入れておきましょう。たくさん仕事の種類があるクラウドソーシングですが、その中には翻訳の依頼もあります。クラウドソーシングで実績を積めば、翻訳案件を受注しやすくなるでしょう。また、クラウドソーシング以外にも、自分のスキルを売ることができるスキルシェアサービスに登録しておくと良いかもしれません。可能性を広げるためにも、国内のスキルシェアサービスだけではなく、できれば海外のスキルシェアサービスにも登録しておきましょう。
■小さな案件からはじめて自信をつけよう
翻訳会社に勤めたことがなく、翻訳案件が定期的に発生する企業の社内翻訳者ではなかったとしても、翻訳者になることは可能です。最初からフリーランスの翻訳者としてスタートする場合には、小さな案件からコツコツこなしていくと良いでしょう。大きな案件が受注できるに越したことはありませんが、駆け出しのフリーランスなら実績を積むことを意識するべきです。
大きな案件が受注できないと、「この先も翻訳の仕事を続けられるだろうか?」と心配になるかもしれません。専門職である翻訳の仕事は、未経験者よりも経験者が優遇されます。経験豊富な翻訳者に仕事が回るのは当然のこと。駆け出しフリーランス翻訳者だからといって、萎縮したまま指をくわえて見ているだけでは、いつまで経っても仕事が流れてくることはないでしょう。
どれだけ小さな案件だったとしても、未経験よりははるかにマシです。「もっと専門知識を活かせる翻訳がしてみたい!」と思うかもしれませんが、YouTube動画の字幕翻訳やLINEスタンプの翻訳といった仕事からも得られるものがあるはず。「雨垂れ石を穿つ」ということわざの通り、小さな案件からはじめて、いつか大きな案件を受注できるように機会を伺いましょう。
翻訳者の仕事だけではなく、どんな仕事でもそうですが「丁寧な対応」がとても大切です。リピートのお客様をつかむにはお客様の立場になって考える必要があります。翻訳者によってはメールを送る際に、相手の名前や自分の名前、ひどい人になると要件すから記載せず請求書だけ添付してくるような人もいます。LINEの文化に慣れてしまっているからかもしれませんが、受け取る立場になればウィルスメールかと判断してしまう可能性があります。翻訳の実力も大切ですが、丁寧な対応も必ず心がけてください。Webで翻訳にも多くの翻訳者の方が応募がありますが、トライアルの実力だけじゃなく入力して頂く項目が丁寧にされているかも審査の対象にしていますので、安心してWebで翻訳をご利用ください。
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