旅行先として魅力的なヨーロッパの中でも、とりわけおすすめなのが中東部に位置するチェコ共和国です。西はドイツ、東はスロバキアに囲まれたチェコ共和国は、豊かな歴史と文化に満ちています。今回は、チェコ共和国を旅行先として選ぶべき7つの理由についてご紹介します。
建築物がすばらしく魅力的
チェコ共和国の首都プラハはたくさんの塔が建てられていることから、「百塔の街」と呼ばれています。世界遺産に登録されている旧市街地は、街そのものがさながら建築物の博物館のよう。旧市街地を歩けば11世紀から18世紀にかけて建てられた、さまざまな建築様式の建築物を見てまわることができます。
シュールな人形劇が楽しめる
チェコ共和国といえば人形劇の国というほど、人形劇が盛んです。古代エジプトや古代ギリシャ時代から存在するほど古い歴史を持つ人形劇ですが、チェコの人々にとって人形劇は単なる娯楽以上の意味を持つものでした。というのも、ドイツの支配下にある時代には、人形劇だけがチェコ語を話せる唯一の機会となっていたからです。現在、ユネスコの無形文化遺産に登録されているチェコ共和国の人形劇は、チェコ人としての誇りを後世に伝える大切な文化でした。プラハはもちろん、各都市に人形劇専門劇場があるので、旅行の際にはぜひ訪れたいですね。
雰囲気満点のゴーストツアーを体験できる
旅行先で変わったツアーに参加したいなら、ゴーストツアーはいかがでしょうか。チェコ共和国プラハの街で開催されるゴーストツアーは、雰囲気満点。ティーン教会の周辺ではトルコ人や修道女の幽霊に、ユダヤ人街ではゴーレムに出会えるかもしれません。幽霊の数ではヨーロッパのどの都市にも負けないという恐ろしくも美しいプラハの街で、肝試しをしてみるのも旅の良い思い出になるでしょう。
骸骨だらけのセドレツ納骨堂は必見
首都プラハから、列車で1時間の場所にあるクトナーホラの街。この街にあるセドレツ納骨堂の聖杯やシャンデリアは、ペスト感染者やフス戦争で亡くなった人々の骨からできています。19世紀から人骨による装飾がはじまりましたが、飾られているのは約4万人分の骨なのだとか。否が応でも「メメント・モリ」を思わざる光景に、圧倒されること間違いなしです。
鬼才と呼ぶにふさわしい芸術家を輩出
フランツ・カフカ、カレル・チャペック、エゴン・シーレ、ヤン・シュヴァンクマイエル、イジー・トルンカ、アルフォンス・ミュシャなどなど、鬼才・天才と呼ぶにふさわしい芸術家を多数輩出しているチェコ共和国。カフカの家や博物館、ミュシャ美術館、チャペック兄弟の博物館、エゴン・シーレ美術館などなど、彼らのファンであれば一度は訪れてみたいと思うのではないでしょうか。
ビールがおいしい
ビールと聞くとドイツを思い浮かべる人も多いかもしれませんが、じつはチェコ共和国もドイツに負けず劣らずの「ビール大国」として知られています。実際、チェコ共和国はビール消費量世界一の国であり、ピルスナー発祥の地でもあります。低温でじっくり酵母を発酵させたピルスナーの美しい黄金色は、豊かなコクとのど越しの良いキレが特徴です。ピルスナーの本場であるチェコ共和国、大のビール好きならぜひ訪れてみたいですね。
素敵なチェコの人々と触れ合える
チェコ共和国の人々の多くは、シャイなのに好奇心旺盛で親切です。日本と比べると犯罪率は高いチェコ共和国ですが、ヨーロッパの中では比較的安全な国として知られています。一人旅をしていると、純粋に興味を持ったチェコの人々に話しかけられることも多々あります。地元の人々とのちょっとした交流は、旅の良い思い出になるでしょう。