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2019年版のオックスフォード英語辞書に新しく加えられた新語とは?

地球上では毎年、新しい言葉が生み出されています。新しい概念やものが発明されたとき、さらには新しいアイデンティティが誕生した瞬間などには、それにふさわしい言葉が必要です。今回は、2019年のオックスフォード英語辞典に加えられた新語をご紹介します。

Freegan

1990年代と、かなり昔から知られている造語だけに、新語というにはやや厳しい感がある「Freegan」。この単語は、無料という意味の「Free」と、完全菜食主義者を表す「Vegan」からできた言葉です。「無料の完全菜食主義者」ではまったく意味が通りませんが、「Freegan」とは、資源を無駄にしないというモットーのもと、レストランやスーパーなどの食品廃棄物をゴミ箱から救い出して、食べる人々のことを指します。食べ物を買うお金がないというよりも、大量生産から生じる大量廃棄への抗議の気持ちから、フリーガンになる人は少なくありません。彼らが救い出すものは食品だけにとどまらず、衣類やゲーム、家具など、使用できるものならなんでもリサイクルに回します。

Hellacious

世界中が新型コロナウィルスに襲われた2020年は、まさに誰にとっても、「Hellacious year(異様な年)」だといえるかもしれません。「Hellacious 」という単語は、素晴らしいという意味を持ちながらも、ひどい交通渋滞やひどい天候、恐ろしい状況など、基本的にはネガティブな意味で使用されることが多いのが特徴です。友人たちに提供した料理を、「Hellacious taste(ものすごい味)」と評価されたなら、けっして褒め言葉ではないことを理解しておきましょう。

Climate Emergency

2019年の「今年の言葉」に選出された、「Climate Emergency(気候非常事態)」。国際気候非常事態フォーラムによると、2019年8月末時点で18ヵ国975の地方自治体が、気候非常事態宣言を出しました。これらの自治体は、気候変動防止のための活動に力を入れることを目指しています。2016年から始まったとされるこの運動ですが、個人の意識変革なしには成し遂げるのが難しいとされていました。ところが、パンデミック化した新型コロナウィルスにより、世界各地の環境が改善されている点を考慮すると、地球に優しい生活を送ることはまだまだ可能であることが証明されたのではないでしょうか。

Permaculture

古くからある単語ですが、ここ数年になって話題に上る機会が多くなった単語です。持続可能性という意味の「サステイナビリティ」という言葉を頻繁に耳にするようになると同時に、この単語にも注目が集まるようになりました。環境デザイン分野の用語で、「Permanent(永続性)」と「Agriculture(農業)」に加えて、「Culture(文化)」という3つの単語から生み出された「Permaculture」は、人と自然が豊かに共存していくためのデザイン体系のことを指します。

ちなみに、先述した「Freegan」や「Permaculture」など、複数の語を組み合わせて作った新しい言葉のことを英語では「Portmanteau(かばん語、混成語)」といいます。合成語(もしくは複合語)と似ていますが、合成語は単語を結合して作るのに対し、かばん語は単語の持つ意味と音を組み合わせて作られます。余談ですが、「Portmanteau」は、「不思議な国のアリス」の作者であるルイス・キャロルによる造語です。「鏡の国のアリス」の中で、ハンプティダンプティに「2つの単語を詰め込んで1つの単語を作る、まるで旅行かばんの様だ」と説明されています。

Hothouse

「Hothouse」とは植物等を育てるための温室のことですが、近年では、斬新なアイデアや知識の急速な発展を促す状況や場所という意味を帯びるようになりました。例えば、大学やオンラインサロンなどは、「Hothouse」と呼ぶにふさわしい場所だといえるかもしれません。最近では、カフェの店名や塾の名前に、「Hothouse」と付ける人もいるそうですよ。

日本でも毎年新語は産まれてきます。翻訳家の中には毎年必ず辞書を買っている人もいます。それだけ新しい単語を知らなければ、お客様が満足される翻訳は出来ないということです。翻訳業は日々勉強し続けている翻訳家だけが生き残れる世界です。Webで翻訳はお客様からのレビュー(評価)があるので、いつも緊張感を持って翻訳をしています。是非一度Webで翻訳のレビューを見てください。

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