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誤訳から生まれた「ユニコーン(UNICORN)」と英語の名言をご紹介

海外で大人気のキャラクター「ユニコーン(UNICORN)」。虹色カラーの可愛らしい一角獣は想像上の生き物ですが、誤訳から誕生したキャラクターであることをご存じでしたか?今回は、そんなユニコーンの起源と英語の名言をご紹介します。

ユニコーンは誤訳から生まれた?

伝説上の動物とされるユニコーンは、ヨーロッパでは力と純潔の象徴とされています。額に一本の角を生やし、割れた蹄と山羊のような髭を持つユニコーンは、聖書に登場する動物だといわれています。しかしながら、これは単なる誤訳によるもので、ヘブライ語からギリシア語に翻訳する際に、二角獣である野牛のことを monokerōs (ギリシャ語で一角獣の意味)と訳したことに由来するのだとか。聖書学者ヒエロニムスによって翻訳されたウルガタ訳聖書にも、unicornisと記されました。このラテン語が英語のUnicornの語源とされています。

ユニコーンにまつわる英語の名言

たとえ誤訳から生まれたとしても、ユニコーンの人気は衰えません。その証拠に、日本では見つけるのが難しいですが、英語圏にはユニコーンに関係する名言がたくさん存在します。

Life’s not easy for unicorns, you know. We’re a dying breed.

ユニコーンの人生は楽じゃない。私たちは絶滅寸前の種だ

アメリカ人小説家のメグ・キャボットの言葉です。Dying breedで絶滅しかけている種族、消えつつあるものという意味になります。

You may have stopped believing in unicorns, but they never stopped believing in you.

あなたはユニコーンを信じることをやめたかもしれませんが、ユニコーンはあなたを信じることをやめなかった

ユニコーンのピュアさや一途さが伝わる名言です。

The unicorn is not known for its horn, beauty, or purity; but for its strength and courage as one.

ユニコーンは角や美しさ、純粋さではなく、強さと勇気が一体となっていることで知られている

ユニコーンの素晴らしさが伝わる名言です。ところで、英語には「Rainbows and Unicorns」というイディオムがあります。虹とユニコーンというこのイディオムには夢物語、非現実的なシナリオという意味があるのだそうです。

A wise man never plays leapfrog with a unicorn.

賢者はユニコーンと馬飛びをしない

上記はチベットの名言ですが、チベットにユニコーンがいる(?)ことに驚かされました。そもそもユニコーンはインドや中国に伝わっている古代伝説に登場するので、隣接したチベットにユニコーン伝説があってもおかしくはないのかもしれませんね。

Unicorns can’t fly. I can’t fly. Therefore I am a unicorn.

ユニコーンは飛べない。私は飛べない。だから私はユニコーンなのです

ユニコーンは飛べると思っていたのですが、じつは飛べないらしいです。空を飛べるのはペガサスでしたね。

Now I will believe that there are unicorns.

これからはユニコーンがいることを信じよう

ウィリアム・シェークスピアもユニコーンにまつわる名言を述べていました。1611年に初演された「テンペスト」に登場する、セバスチャンのセリフです。

The unicorn, she said, was a marvelous beast, shining with honor, wisdom and strength. Just to see him strengthened the soul.

ユニコーンは名誉、知恵、強さに輝く素晴らしい獣だと彼女は言った。その姿を見るだけで心が強くなる

ユニコーンは幸運や力を象徴する以外にも、名誉や知恵をイメージさせる動物であるようです。ところで、「ゆめかわいい」キャラクターであるユニコーンですが、その気性は意外にも荒く、乙女の前でしか大人しくならないといわれています。そのため、純粋・無垢・純潔の象徴とされてきました。

There’s something about girls and unicorns that’s deep and meaningful. Something about childhood.

女の子とユニコーンには、深くて意味のある何かがあるんだ。子供時代の何かが

アメリカのコミックライターであるテッド・ナイフェの言葉で、女の子がなぜユニコーンに心惹かれるようになるのか不思議に思っていることがよくわかります。テッド・ナイフェは日本での知名度はほとんどありませんが、「COURTNEY CRUMRIN」や「PRINCESS UGG」、そしてファンタジー大作である「Night’s Dominion」シリーズで人気です。

  

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