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孤独のグルメの名セリフから英語を学ぼう

1994年から2年間連載された「孤独のグルメ」は、海外でも人気作品です。コミックは英語をはじめ、フランス語やイタリア語、ドイツ語やポーランド語などにも翻訳され、台湾ではウェブドラマ化までされました。今回は、「孤独のグルメ」の英語のセリフをご紹介します。

No need to panic. But I am starving. I’m starving to death.

焦るんじゃない。俺は腹が減っているだけなんだ。腹が減って死にそうなんだ。

「腹が…減った…」と、主人公の井之頭五郎がつぶやくのはいつものこと。お腹が空いたを英語にするとI’m hungryですが、I feel hungry(空腹を覚える)や I’m starving(腹ペコ、死にそうなほどお腹が空いている)、 I feel peckish(お腹空いた)などさまざまな表現があります。

Oh, They do takeout!

持ち帰り!そういうのもあるのか。

日本でもすっかりお馴染みの表現であるテイクアウトは、和製英語ではなくれっきとした英語の表現です。しかし、一般的な口語表現としての「お持ち帰り」は、to goや take away が使用されています。上記で使用されているテイクアウトは動詞ではなく形容詞なので、takeoutやtake-outと表現します。

This is a nice, warm restaurant.

なんだかあったかくていい店じゃないか。

Warmには、温かいや温暖なという意味があります。 a warm climate (温暖な気候)、warm clothes(温かい衣類)、 warm restaurant(温かいレストラン)など、気候や温度のほか、衣類や雰囲気に使用できます。

While I’m up for anything, I’m getting irritated at the lack of restaurants and my growing hunger.

何でもいいと思いながら入る店の無さとこみあげる空腹感にいらだちを覚える。

be up for ~は~したいという意味ですから、I’m up for anythingになると、何でも大丈夫、何でもよいという意味になります。「なんでもいい」という言葉はネガティブな印象を与えるときもありますが、このフレーズはポジティブに意見を伝えたいときに使用できるので覚えておくと便利です。

I’ll eat and go fast. It’s less troublesome.

パッと食ってサッと出よう。めんどう臭くなくていい。

Troublesomeとは、めんどう、やっかいな、煩わしいという意味です。めんどう臭いにはほかにも tediousやhassleという単語が使用されます。ただし、 Tediousには作業がめんどうという意味合いがあり、 Hassle にはやることが多くて困難であるという意味合いがあります。

I feel like I haven’t eaten anything good. I have no time to lose.

なんだかロクなもん食ってない気がしてきたぞ。これはぼやぼやしてはいられない。

「ぼやぼやしてはいられない」というセリフが、I have no time to loseと英訳されていました。回転寿司で周囲の人たちが次々と自分の食べたいものを注文している中、主人公が自分も負けじと注文しようとするシーンです。日本語のぼやぼやには、ぼんやりしているという意味がありますが、このシーンではぼんやりしている時間はないという英訳になっています。もしも、上の空、気分がぼんやりしていることを英語にするのであれば、Absent-mindedやabsentmindedを使用できるでしょう。

As a guy, I’m reluctant to go in places like that by myself.

甘味屋に男ひとりで入るなんて どうも

クライアントから評判の良い甘味屋を紹介された主人公でしたが、上記のように返答します。しかし結局、甘い物に目がない彼は教えてもらった甘味屋に立ち寄ることに。ちなみに、甘味屋は、KANMIYAと訳されていました。 Reluctantには、~するのは気がすすまない、~することに躊躇するという意味があります。

So once again, I’m walking with an empty stomach.

俺はまたも空腹を抱えて歩いている。

「空腹を抱えて」というセリフが、 with an empty stomachと英訳されていました。ほかにも空腹はthe munchiesと表現できます。 

Though I gave my client a blunt reply, I’m actually a sucker for sweets.

さっきはあんなふうにそっけなく返答したものの、俺は甘い物には実際目がないのだ。

そっけない返答には blunt replyのほか、 Cold responseなどとも表現できます。 Bluntにはそっけないという意味以外にも、不愛想な、(刃物が)鈍い、鈍器といった意味があります。そっけない態度と言いたいときには、 Unfriendly attitudeや curt attitudeなどと言えるでしょう。 

  

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