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ファン翻訳(ファンサブ)とは?好きが高じて翻訳の世界に飛び込む人が急増中?

翻訳の世界に飛び込む理由は人それぞれですが、趣味の一環として翻訳を楽しんでいる人もいるようです。中でも、ファン翻訳(ファンサブ)と呼ばれる翻訳ジャンルが生まれており、インターネットの世界で盛り上がりを見せています。今回は、そんなファン翻訳についてご紹介します。

ファン翻訳とは?

アニメやマンガ、ゲーム等のファンが、イラストやマンガなど独自に二次創作した作品のことをファンアートと言います。ファンアートと似ているファン翻訳ですが、ファン翻訳の場合は、主に自分の好きなアーティストのコンテンツを翻訳することを指すようです。ファン翻訳では非英語圏出身のアーティストが対象になることが多く、歌詞やインタビュー記事の翻訳はもちろん、ドラマや映画などの出演作品の字幕を付けることもあるのだとか。

ちなみに、ファンが字幕を付けることをファンサブ(fan-subtitledの略)と言いますが、ファンサブを製作する人のことをファンサバー(fansubber)と呼びます。ファンサブは造語ですが、英語にもなっておりtypically anime or dorama which has been translated by fans and subtitled into a language usually other than that of the original.(通常、ファンによってオリジナル以外の言語に字幕が付けられているアニメまたはドラマのこと)と説明されていました。

ファン翻訳活動で語学力アップ!

ファン翻訳をするようになった人の大半は、好きなアーティストのことをもっと知りたくて自分のためにコンテンツを翻訳し始めるようです。また、自分の好きなアーティストを少しでも多くの人に知ってほしいため、ファン翻訳活動をするようになるケースもあります。

「好きこそ物の上手なれ(英語ではDo what you love and success will come.)」と言うように、好きな気持ちが関係していると、どんなことであれ上達が早いようです。語学が苦手だった人でも、海外のアーティストに夢中になったことで、外国語学習に意欲的に取り組むようになったという話をよく耳にします。

翻訳は根気がいる作業なだけではなく、表現力やセンスが問われる場合もあります。うまい訳語が思い浮かばないと、すぐに諦めてしまいたくなるかもしれません。ですが、熱意に動かされるまま行うファン翻訳なら、辛い思いをせずに楽しんで行えるのではないでしょうか。翻訳の勉強をしたことがない人でも、個人で楽しむための翻訳なら気負わずにチャレンジできるはずです。

ファン同士の交流を深める以外にも、ファン翻訳をするメリットはあります。趣味としてファン翻訳を長く続ければ、自ずと語学力が向上するほか、翻訳の面白さに気づけるかもしれません。翻訳の世界に飛び込む準備としても、ファン翻訳を行うことは役立つでしょう。

ファン翻訳で注意すべきこと

ファン翻訳やファンサブ活動を行うときには、著作権法に触れないように気をつけましょう。ファン翻訳などを行うときには、あくまでも趣味の範囲に止める必要があります。個人やファン同士の間で楽しむ分には無害かもしれませんが、度を超すと訴えられたり、逮捕されたりする可能性もあります。

日本でも、ファスト映画と呼ばれる動画をYouTubeに投稿した人物たちに有罪判決が下されました。ファスト映画とは、長編映画の内容を10分ほどの動画にまとめたもので、ナレーションでネタバレをする場合もあります。また、動画製作するときに本編の映像を無断で使用するなど、著作権侵害に当たる行為が多々見受けられます。

ファスト映画とファン翻訳、ファンサブなどはどれも違う活動に思えるかもしれません。しかし、個人で楽しむというより収益を得るために行われると、悪質行為とみなされてしまうようです。ファン翻訳をするときには行き過ぎた行為に発展してしまわないよう、十分注意して楽しむようにしましょう。

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