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Dietはギリシャ語が語源?ダイエットの歴史をご紹介

健康のため、ダイエットに挑戦する人も少なくありません。過激なダイエットは健康を損ないますが、適度なダイエットは健康長寿に欠かせないといわれています。今回は、そんなダイエットの歴史と語源についてご紹介します。

ダイエットは「生き方」?

英語のdietは、ダイエットや食事制限のほか、Theを付けると国会や議会といった意味になります。メリアム・ウェブスター英英辞典によると、ダイエットという言葉が初めて英語に登場したのは13世紀のことだそう。その当時の英語のDietには、習慣的に摂取する飲食物という意味がありました。

Dietの語源はギリシャ語のdiaitaで、生活を営むという意味のギリシャ語動詞であるdiaitasthanに由来しています。そのため、中世英語時代のdietには、生き方という意味がありました。古代ギリシャではほかにも、医師が処方する生活習慣、食事療法などの養生法というときに、Diaitaという単語が使われていたそうです。

ダイエットの歴史

ダイエットの語源がギリシャ語に由来したように、古代ギリシャ人たちは「健康な体であれば、心まで健康に保つことができる」と信じていました。健康であること、つまり太りすぎは心の健康にも良くないと彼らは考えていたのです。

古代ギリシャ(紀元前400年ごろ)の医師として有名なヒポクラテスは、医学を迷信や呪術から切り離した功績を持つ人物です。彼は、睡眠障害や便秘に苦しんでいる太った患者たちに対して、運動量を増やす提案をしたり、厳しい食事制限を課したりしました。

裕福で時間にゆとりのあるギリシャ人たちは、1日に8時間もトレーニングをしていたといいます。また、外見の美しさを競う女性コンテストも開催され、コンテスト参加者たちは美しい体型を維持する努力を怠りませんでした。しかしながら、古代ギリシャ人たちの理想的な体型は、現在の理想的な体型よりもがっしりと太いのが好ましいとされ、健康的と呼ぶにふさわしい体型だったといいます。

聖なる拒食症?

初期キリスト教では、食べないことによって聖なるものを得られると考えられていました。肉体は魂の敵であると信じていた信者たちは、より神聖な人格を身に着けようと極端な食事制限を行うようになります。そんな彼らの中には、幻覚や高揚感などふつうではない精神状態が見られるようになりましたが、これらは神のお告げや奇跡の賜物というよりも、「聖なる拒食症(anorexia mirabilis)」の結果だったようです。摂食障害は英語でeating disorderといいますが、 摂食障害から統合失調症になると、幻覚や妄想といった症状が現れるようになります。

キリスト教では大食や暴食が罪とみなされますが、西暦600年頃のローマ教皇であったグレゴリウス1世は、無我夢中で食べることやおやつを食べることに加えて、偏食家やグルメな人物についても大食の罪に相当するとみなしました。1日2食が一般的だった中世ヨーロッパでは、労働者階級の間ではおやつ(間食)を食べることもあったようです。しかし、上流階級の間では、間食を食べなければならないほど働く必要はない地位にあるものとして、間食を抜くことで自分の社会的ステータスをアピールしていた時代がありました。

コルセットがもたらす危険

宗教的にも太りすぎは良くないと考えられていた時代が長く続きますが、医師のジョン・ハレは、剣やペストが原因で死ぬよりも大食で死ぬ人のほうが多いという理由から、質素な食事を人々に推奨しました。 ルネッサンス期になると、女性たちはこぞってコルセットを装着するようになります。胸やウェストを締め上げるコルセットは、体型をスリムに見せてくれるものの、肌に食い込んで皮膚をただれさせたため、多くの女性たちが死をもたらす感染症にかかったといわれています。現代においても、無理なダイエットはわたしたちの命を脅かすもの。無理なく、健康的にダイエットするよう心掛けたいですね。

  

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