いつまでも色褪せない魅力に満ちた「赤毛のアン」から学ぶ英語表現Part2

「赤毛のアン」は、約100年以上も前に出版された本ですが、いまでも多くの人々を魅了してやみません。美しい自然に恵まれたプリンスエドワード島を舞台に、個性的なキャラクターたちが織りなす物語は、何度も読み返したくなる魅力に満ちています。今回は、そんな「赤毛のアン」からピックアップした素敵なセリフたちをご紹介します。

Isn’t it nice to think that tomorrow is a new day with no mistakes in it yet?

「明日がまだなに一つ失敗していない新しい日だと思うと素敵じゃない?」とは、お菓子作りを失敗したアンが、新任牧師の妻であるミセス・アランに慰めてもらった後に語った言葉です。立ち直りが早い彼女に、マリラは「あなたのことだもの、またなにか失敗するに決まってるよ」と呆れてみせます。

But really, Marilla, one can’t stay sad very long in such an interesting world, can one?

いちご水(本当は赤ワイン)を親友のダイアナに飲ませてしまった事件以降、アンはダイアナと会うことを禁止されます。悲しみに暮れるアンでしたが、「でもね、マリラ。こんなに面白い世界で、そう長くは悲しんでなんていられないわ。そうでしょ?」と言います。それもそのはず、おおっぴらに遊んではいませんが、アンとダイアナはこっそり文通を始めていました。「Stay+形容詞」で「~のままでいる」という意味になりますが、このセリフの中では、「Stay sad(悲しいままでいる)」という風に使われています。

It’s been my experience that you can nearly always enjoy things if you make up your mind firmly that you will.

「わたしの経験上、楽しもうと固く決心さえすれば、たいていどんなことも楽しめるの」と、アンは言いました。このセリフは、アンを孤児院に送り返してしまおうとするマリラと一緒に、ホワイト・サンド・ホテルに向かう道中の馬車の上で語ったものです。11歳のアンに、「It has been my experience(わたしの経験からすると)」と言えるだけ辛い経験があったことを思うと、同情せずにはいられませんね。

Don’t you just love poetry that gives you a crinkly feeling up and down your back?    

両親を亡くしたアンは、幼い頃から働きづめで、ほとんど学校に行く機会はありませんでした。しかし、孤児院にいた4ヵ月ほどの間、学校で詩を学んだようです。アンは「背中がゾクゾクするような詩は好きじゃない?」と、マリラに訊ねます。「crinkly feeling up and down your back」は、背中がゾクゾクする感じという意味です。

Which would you rather be if you had the choice–divinely beautiful or dazzlingly clever or angelically good?

おしゃべりなアンに面喰いながらも、彼女の話におとなしく耳を傾けるマシューは、「神々しいくらい美しいのとずば抜けて賢いのと、天使のように善良なの、どれになりたい?」と上記の質問をされます。形容詞を修飾する副詞の使い方が、いかにもアンらしい一文です。

It is ever so much easier to be good if your clothes are fashionable.

素敵な服が大好きなアン。マシューもマリラも堅実で、あまり服装にはこだわらないタイプの人たちでしたが、アンにだけはいつも流行の服をあてがっていました。それをとても感謝しているアンは、「流行の服を着ていると、いい人になるのもずっと容易いわ」と言ってのけます。

True friends are always together in spirit.

都会に旅立つアンに愛を告白したギルバートでしたが、彼女は「真の友はいつも心で繋がっているものよ」と答えます。よきライバルでありよき友人でもあったギルバートを、突然恋人としては見ることができないアン。『いつまでもお友だちでいましょう』の断り文句と同じように使うことができるセリフです。

Because when you are imagining, you might as well imagine something worth while.

想像するのが得意なアンは、「だって想像しているときには、何かしら価値のあるものを想像するものよ」と述べました。孤児院で支給された服を着ていたアンは、アヴォンリー行きの汽車の中で恥ずかしい思いをします。しかし、美しく着飾った自分の姿を想像することによって、その場を耐えたのでした。

Red hair is my life long sorrow.

美しい赤毛が特徴のアンですが、差別されやすい髪色なため彼女にとっては最大のコンプレックスでした。それゆえ、「赤い髪はわたしの生涯の悲しみなの」とさえ述べています。

赤毛のアンのような名作を是非読んでもらいたいと思っています。ただ残念なことに、赤毛のアンのような名作や数々の名作がプロパガンダとして利用されている悲しい現実もあります。昨年よく聞いた「フェイクニュース」もプロパガンダの一つです。Webで翻訳では出来る限り翻訳する者の思想や感情が入らない様に翻訳を心がけています。翻訳会社などのサイトには書かれていないことですが、思想や感情を入れないってのは大切な事なんですよ。

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