英語の読み聞かせにぴったり!児童書『めいたんていネート(Nate the Great)』シリーズ

本国アメリカをはじめ、世界中で愛読されている「めいたんていネート(Nate the Great)」。児童書ではあるものの大人が読んでも面白いと思える作品で、小学生の英語の読み聞かせや英語初級者の多読用に最適です。今回は、そんな「めいたんていネート(Nate the Great)」シリーズについてご紹介します。

「めいたんていネート」シリーズとは?

「めいたんていネート」とは、マージョリー・W・シャーマットが手掛けた児童書シリーズです。9歳の少年探偵ネートが数々の難事件を解決する大人気シリーズで、これまで24ヶ国語に翻訳され、アメリカではミュージカルとして舞台化もされました。日本では光吉 夏弥さん、神宮 輝夫さん、小宮 由さんといった翻訳家の方々の手により、29冊あるシリーズのうち17冊が日本語に翻訳されています。原書タイトルはNate the Great」ですから、そのまま訳すなら「偉大なるネート」に。しかし、日本で出版するにあたり「めいたんていネート」となり、若い読者の興味を引くタイトルに変更されました。

作者の マージョリー・W・シャーマットについて

「めいたんていネート」をはじめ、130冊以上もの児童書やヤングアダルト小説を世に送り出したマージョリー・W・シャーマットさんは、1928年、メリーランド州ポートランドで乾物製造・販売業を営んでいた 両親のもとに生まれます。

小さい頃は作家か探偵か、猛獣使いになりたかったという彼女ですが、8歳のときに友人と「スヌーパーズ・ガゼット」という新聞を作り、詩や物語などを書きはじめました。成人後は、コネチカット州ニューヘイブンにあるエール大学図書館に就職しましたが、書くことが大好きだった彼女は、働きながら大人向けの短編小説やエール大学に関する記事を執筆します。

彼女の文章が初めて社会的に評価されたのは、W.T.グラント社が全国募集した広告スローガンで、彼女の考えたスローガンが採用されたときのことでした。1957年、作家で投資家のミッチェル・シャルマットと結婚し、クレイグとアンドリューの2人の息子をもうけます。家族でニューヨークに移り住んだ頃から、シャーマットさんは子供向けの作品を執筆するようになりました。

1060年代のアメリカでは、子どもたちへの絵本の読み聞かせが流行します。シャーマットさんは質が良くて面白い読み聞かせのための本を作ろうと考え、そうして1972年、「Nate the Great」が誕生しました。主人公のネートは父親(ネイサン)の名前から、物語に登場する風変わりな女の子ロザモンドは、妹(ロザリンド)の名前からインスピレーションを受けたといいます。「Nate the Great」のシリーズは47年間に渡って執筆され、その間に夫と息子たち、そして妹のロザリンドが共同執筆した作品が生まれました。

小学生の英語の読み聞かせに

パンケーキが大好きな探偵ネートのもとに舞い込む事件は、どれも難解なものばかり。彼を頼ってくる依頼者は後を絶たず、なくなった絵や買い物メモを探してほしいなどの依頼が尽きません。現場検証と聞き込み捜査を基本に、優れた推理力で難事件を鮮やかに解決するネートは、大人顔負けの手腕を発揮します。

探偵らしく、ハードボイルドに振る舞うネートですが、そこはやっぱり小学生の男の子。大好物のパンケーキには目がなく、捜査で疲れた脳と体を休めるために度々パンケーキをほおばります。個性的で魅力的な登場人物たちと、推理ものとしても読みごたえのあるこの作品は、英語の読み聞かせにふさわしいといえるでしょう。

読み聞かせと聞くと、幼児向けの絵本を思い浮かべる人も少なくありません。しかし、読み聞かせのための本として誕生した「Nate the Great」は、小学校低学年から中学年を対象に書かれました。小学生のための読み聞かせの本は面白い内容の作品が多く、英語初級の英語学習者にもおすすめです。

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