2018年に海外留学協議会(JAOS)が国内の留学事業者38社を対象にした調査によると、2017年に海外留学した日本人の留学生数は78.109人でした。留学事業者を通さずに留学した人の存在も含めるなら、実際の留学者数はさらに多いと推察できます。しかし、わざわざ海外まで行かなくても、インターネット環境さえあれば語学を学ぶことが簡単にできるようになった現代。はたして、語学をマスターしたいなら留学する必要など本当にあるのでしょうか?
本気で語学をマスターしたいなら留学すべき3つの理由
自然な表現を習得できる
留学などしなくても、生きた英語を学ぶことは可能です。英語のフレーズを学ぶことができる媒体はたくさんありますから、自分の好みに合った勉強方法を選ぶことができるでしょう。ですが、インターネットや書物から英語表現だけを学んだとしても、実際に使う際になって困ってしまうことも。英語の表現を知っていればコミュニケーションもうまく行くはずですが、どのような場面で使うべきかで悩んでいる人も多いようです。その点、海外留学をすると、適切な英語表現の使い方をネイティブたちから学ぶことができます。自然な英語表現を習得できるのはやはり大きなメリットです。
文化を知るために留学は必要
「翻訳家を目指しているから、留学する必要などないのでは?」と考える人もいらっしゃるでしょう。確かに、ひたすら辞書とにらめっこしているかのような翻訳家には、海外留学など必要ないように思えるかもしれません。文法や単語は国内でも十分勉強できますし、読解力を鍛えたり専門用語を習得したりするのも日本国内で行うことができます。むしろ、鍛えるべきは日本語力であって、英語のリスニングやスピーキングは翻訳家には必要のない勉強です。実際、翻訳家として活躍している人の中にも、留学経験がない人も少なくありません。しかし、留学から学べることもあります。言語は文化と密接に結びついており、一つの言語を完璧に習得しようと思うなら文化を学ぶ必要があります。文化は書物等でも学ぶことができますが、目で見て肌で感じることも大切です。ですから、翻訳家を目指す人にとっても留学は益になるといえるでしょう。
失敗した経験から学べる
語学習得に失敗はつきもの。失敗を恐れていては、先に進むことなどできません。言語はもちろん、文化も風習も日本とはまったく異なる海外に留学すれば、失敗する機会は山ほどあります。ひどい失敗をすればするほど、「もう二度と同じ過ちは繰り返さない」と英語学習にも力が入るはず。意味が通じれば問題ないため、わたしたち日本人が話す英語の過ちを指摘してくれないネイティブも多いですが、言い間違いしたことや適切でない表現を使ってしまったことは場の雰囲気でわかるはず。できれば、「上手に話せるようになりたいから、間違っていたら教えてね」とネイティブの友人たちに伝えておくと良いでしょう。
留学する前に考えておきたいこと
語学をマスターしたいなら留学すべきだといいましたが、残念ながら海外に行けば自然と言語が身につくわけではありません。留学して海外で生活すれば、少しは語学力をアップさせることができるでしょう。しかしながら、アウトプットのみでは言語能力を伸ばすことはできません。海外留学したにもかかわらず言語を習得できなかった人には、インプットがおろそかになってしまった人が多いようです。また、目標設定の曖昧さも問題だといえるでしょう。留学すれば道が自然と開けるどころか、将来の選択肢は狭まる可能性も。語学はあくまでもプラスアルファであり、習得した語学を使って自分がなにがしたいのかを明確にしておかなければ、宝の持ち腐れになる恐れがあります。もしも留学を考えているなら、語学を習得してから先のことも計画してから行動に移すようにすると良いかもしれませんね。
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