自分自身で翻訳した文章を校正してもらいたい

翻訳費用を安くしたいなどの理由で、自身が翻訳した物、機械翻訳をしたものの校正を希望することもあると思います。その場合、最初から翻訳家に依頼した場合と校正した場合はどちらの方が翻訳費用は安いのでしょうか?

最初から翻訳家が翻訳する場合、原文を基に完全に新しい翻訳を作り上げる必要があります。この場合、自分自身の言葉や表現を使いながら、内容を正確かつ適切に伝えるための努力が必要です。自由度が高い分、オリジナリティや創造性を発揮できる反面、正確性や表現の一貫性を確保するために翻訳家は慎重な作業が求められます。

一方、自身が翻訳した後の文章を翻訳家が校正する場合、その翻訳した文章をベースに翻訳家が修正や改善を行います。この場合、自身が翻訳した言語能力や専門知識、文化的背景、文章の精度や品質に大きく依存します。その翻訳が正確かつ適切であれば、校正作業は修正や改善に留まります。しかし、元の翻訳が不正確だったり、意味が伝わりにくかったりする場合は、より大幅な修正や再翻訳が必要になる可能性があります。

また、翻訳の精度だけでなく、文章のスタイルや表現方法も重要です。校正作業では、正確性だけでなく、文章の流暢さや自然さ、読みやすさなども評価されます。そのため、校正作業においては、翻訳の精度だけでなく、読者の理解や受け取りやすさを考慮しながら、文章を修正・改善していくことが求められます。

次に、機械翻訳を行った文章を校正する場合、翻訳の精度や品質に加えて、機械翻訳の特性や制約も考慮する必要があります。機械翻訳は人工知能によって行われるため、人間の翻訳と比較して一定の制約があります。以下に機械翻訳を校正する際の注意点をいくつか挙げます。

文脈理解の限界

機械翻訳は文章を断片的に処理し、文脈を正確に理解することが難しい場合があります。そのため、校正作業では文脈に基づいた修正や補足が必要になることがあります。

専門知識の不足

機械翻訳は一般的なテキストを対象としており、特定の専門分野に関する知識が限定されています。もし専門分野の文書を機械翻訳した場合、専門用語や特殊な表現が正確に翻訳されないことがあります。校正では、専門知識を持つ人が正確な表現を追加する必要があります。

スタイルやニュアンスの欠如

機械翻訳は直訳的な傾向があり、文章のスタイルや表現方法、ニュアンスを正確に再現することが難しいです。校正では、より自然で流暢な表現や文体に修正する必要があります。

エラーや誤解の存在

機械翻訳は完全ではなく、間違った翻訳や誤解を含むことがあります。校正作業では、誤った部分を特定し修正する必要があります。

上記の点を考慮しながら、機械翻訳を行った文章の校正を行うことが重要です。翻訳家は、校正時に機械翻訳の制約や不足を理解し、正確性や自然さ、読みやすさを向上させるために必要な修正を行う役割を担います。

結論

自身で翻訳した文章や機械翻訳した文章を校正する場合、その翻訳の精度や品質次第では、一から翻訳するよりも手間や時間が掛かってしまう場合がありますので、最初から翻訳家へ翻訳を依頼した時よりも翻訳料金が高くなってしまう事があります。自身の翻訳に自身が無い方、機械翻訳後の文章を正確に理解出来ない方は、最初から翻訳家へ翻訳を依頼することをお薦めします。ただ、料金が高くなっても、自分の翻訳とプロの翻訳を見比べたい方は、校正をお願いしても良いかと思います。

  

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