ポテトスープに隠された意味は?ジャガイモに関する英語表現をご紹介

 

おいしくて食べ応えのあるジャガイモは、保存が効くため、常備食材として自宅にストックしている人も多いのではないでしょうか。世界中で食べられているジャガイモは英語でpotatoですが、今回はたくさんの英語表現を持つpatatoをご紹介します。

 

 Potatoの意味はじゃがいもだけじゃない?

・potato

ポテトといえばジャガイモのことですが、日本には1600年代頃に伝来しました。インドネシアを植民地支配していたオランダ人から長崎に持ち込まれたため、インドネシアのジャカルタから名前を取って、当時は「ジャガタラ」と呼ばれていたそうです。その後、飢饉対策の一環として日本に伝わったジャガタラは、徐々にジャガイモとして知られるようになりました。

ところで、potatoにはジャガイモ以外にも、頭というスラングの意味があるのだとか。おいしくて飢饉に強いすばらしい作物にもかかわらず、potatoには鈍い、トロい、怠け者、低品質といったネガティブな意味があります。

・a couch potato

カウチポテトを英語の辞書で調べると、「a lazy individual, addicted to television-watching.(テレビ中毒になっている怠け者)」と説明されていました。カウチソファとは背もたれが低く、寝転がることができるほど座面部分が長いソファのことです。

カウチソファの購入を予定している人は来客用というよりも、自宅で自堕落に過ごしたい、隙あらばカウチに座るジャガイモになりたいと願っているのではないでしょうか。とはいえ、最近ではテレビではなく、カウチソファで寝転がってスマホを触る人のほうが多いかもしれませんね。

・potato soup

ウォッカは穀物が主原料で、大麦や小麦、トウモロコシのほかにも、ジャガイモから作られるものがあります。そのため、ポテトスープにはジャガイモから作られたウォッカという意味のスラングが隠されています。もしも、今日はポテトスープを飲もうと誘われたら、車で出かけないほうが良いかもしれませんね。

・a hot potato

ジャガイモ料理の名前のようですが、ホットポテトはれっきとした英語表現です。ホットポテトのことを辞書では、「A sensitive situation or controversial issue that is difficult to handle and thus gets passed from one person to the next (like a potato that is too hot to hold).(ジャガイモがあまりにも熱くて持っていられないように、対処しにくく、人から人へと次々に引き渡されるデリケートな状況や物議をかもす問題のこと)」と説明されていました。簡単にいってしまえば、ホットポテトとは厄介な問題のことを指します。

・all meat and no potatoes

直訳すると、全部肉でポテトはなし。もしかすると、「お肉の付け合わせのポテトが全然なかったのかな?」と、勘違いしそうになるかもしれません。ですが、この表現はスラングでどこもかしこもお肉しか付いていない、とてつもなくふくよかな、超肥満体の人のことを指します。ですから、you are all meat and no potatoes!といわれてしまったら、ダイエットに勤しむ必要があるでしょう。

・mouse potato

カウチポテトと似た意味を持つマウスポテト。しかし、マウスポテトの場合にはテレビの前ではなく、パソコンの前で長時間過ごす人、ネット(ゲームも含む)ばかりしている人という意味があります。

・small potatoes

英英辞書によると、「If you describe something as small potatoes, you mean that it is small in amount or not important.(なにかをスモールポテトと表現するときには、少量、もしくはたいしたことではない、という意味になります)」と説明されていました。ですから、small potatoesは、はした金といいたいときや気に掛けるほどの問題ではないといいたいときに使用できます。

・meat-and-potatoes

レストランのメニューのような表現ですが、肉とポテトには、基本的な、本質的な、核心的な、もっとも重要なという意味があります。主食が肉とポテトである国々にとっては、肉とポテトがなによりも大切なのでしょう。

 

じゃがいも、ポテトだけでもいろいろな意味があります。一般的に使われるものからスラングとして使われるものまでさまざまですが、翻訳家はこれらのことも知らなければ翻訳家として生きていけません。機械翻訳が発達してきてもまだまだ翻訳家が必要なのは、一つの単語でいろいろな意味があるからですね。

 

↓この記事が「いいね!」と感じましたら下のバナーをクリックお願いします!↓
にほんブログ村 英語ブログ 英語 通訳・翻訳へにほんブログ村

 

web-trans

 

頭の体操にいかが?英語のなぞなぞ10 選

 

 

頭の体操にいかが?英語のなぞなぞ10 選