ごめんなさいと謝るときには、「I’m sorry.」というフレーズを使うよう習った人は多いでしょう。しかし英語には、Sorryを使わずに相手に配慮を払う方法があります。ポジティブな表現を使えば、自分も相手も気持ちいいもの。ぜひ表現の幅を広げてみましょう。
「ごめんね!」を「ありがとう!」に置き換えてみよう
潔く自分の非を認めることが、美徳であるとする日本。そのためか、自分がそれほど悪くない場合でも、すぐに謝罪の言葉を述べる習慣があります。その場を丸く収めるための日本流コミュニケーション術のひとつである謝罪ですが、この文化をそのまま外国で適用すると、大変なことになりかねません。ですから、状況がふさわしければ、謝罪の言葉を感謝の言葉に置き換えてしまいましょう。
・I’m sorry to disturb you.(邪魔してすみません)→ Thank you for your time and help.
・I’m sorry I’m late.(遅れてごめん)→ Thank you for waiting for me.
・I’m sorry I always mess up.(いつも失敗してごめん)→ Thank you for being patient.
・ I’m sorry to trouble you.(面倒をかけてごめん)→ Thank you for all your kind help.
海外は「すみません」を言わない文化?
日本では「ごめん」「すみません」「申し訳ございません」などなど、謝罪の言葉はたくさんあり、それらの言葉を躊躇なく口にします。ところが、海外では日本ほど謝罪の言葉を口にしないようです。謝罪の言葉を口にすると、相手に付け入るスキを与える、負けたことになる国が数多くある模様。また、素直に謝ることをせずに、言い訳をダラダラ言い出すのが普通になっている国も。すぐに謝罪を口にするのも考えものですが、素直に謝れないのも考えものですね。
謝罪することになんの躊躇もない日本人ですが、「Excuse me.」がとっさに出てこない人は多いようです。海外では、人とぶつかったときやくしゃみ・咳をしたときなどに「Excuse me.」というのがエチケット。ところが、日本では人とぶつかったときやくしゃみをしたときに、とっさのひと言が言えない人もいるのではないでしょうか。このような場面では間違って「Sorry.」を使ってしまわないよう、普段から練習しておくと良いかもしれません。
海外で謝るのは損?
訴訟社会のアメリカでは、長年「謝ったほうが負け」とされてきました。しかしながら、1986年、マサチューセッツ州は「Sorry Law(アイムソーリー法とも呼ばれる)」という法律を制定します。この法律は、謝罪をしたとしても訴訟時に不利な証拠にはならないというもの。
この法律が制定されたおかげで、医師が医療事故を起こして謝罪したとしても、交通事故で片方が謝罪の言葉を口にしたとしても、訴訟のときに不利になることはないそうです。この法律ですが、現在ではマサチューセッツ州を含め、36州で施行されているのだとか。Sorry Lawが制定されている州では、和解のスピードがアップしたと報告されています。
それでも、海外ではまだまだ「謝ったら負け」文化は色濃く残っています。そんな謝らない文化を持つ海外の人々と交流すると、ときどきイライラさせられることも。とはいえ、そこは文化ですから、お互いに目をつぶらなければならないケースもあるのではないでしょうか。「謝ったら負け」の文化を持つ人に本気で腹を立ててみても、馬の耳に念仏です。
すぐに謝ることはすばらしいことですが、海外に滞在するのであれば、本当に心からの謝罪が必要なときには惜しみなく謝り、それほど深刻な場面ではないときには、ポジティブな言い方に言い換えることができるでしょう。
トルコ南部を震源とする地震について
このたび、トルコ南部で発生した大規模地震において亡くなられた方々に謹んでお悔やみを申し上げますとともに、被災された皆さまに心よりお見舞いを申し上げます。被災地の一日も早い復興を、株式会社インフォシード一同、心からお祈りしております。
下記にトルコ大使館への義援金の送金先をtwitterより転載させて頂きます。