リスニングスキルが伸び悩んでいる人におすすめの「スラッシュ・リスニング」とは?

 

短い話は聞き取れても、長くなると途端に聞き取れなくなる人もいるのでは?もしもリスニングスキルがなかなか向上しないと悩んでいるのなら、スラッシュ・リスニングを取り入れてみてはいかがでしょうか?今回は、スラッシュ・リスニングの方法についてご紹介します。

 

スラッシュ・リスニングとは?

・同時通訳に欠かせない訓練法

同時通訳のトレーニング法のひとつであるスラッシュ・リスニング。通訳をするときには、話者が話し終わるのを待ってから訳していたのでは、そのうちに日本語の置き換えが追い付かなくなり、対処しきれなくなるのが一般的です。

そのため同時通訳では、話された言葉を頭から順に日本語に置き換えていきます。そのとき、通訳者は話者の言葉を区切って言葉を聞くようにしますが、このときの英語の聞き方がスラッシュ・リスニングです。

・通訳のトレーニング法がリスニングに効果的な理由

同時通訳のトレーニング法であるスラッシュ・リスニングを行えば、リスニング力が向上します。通訳の訓練法がなぜリスニング力アップに役立つのか、不思議に思う人もいるかもしれませんが、話者の言葉を聞き取れなくては通訳は成り立ちません。

通訳に求められるスキルには、話の内容を漏らさず聞き取る集中力や話の意図を正確にくみ取る理解力、別の言語に適切に置き換える表現力など、さまざまなスキルがあります。高い語学力が求められる通訳ですが、なによりもしっかりとリスニングできることが正確に通訳するための基本です。通訳を目指している訳ではなくても、スラッシュ・リスニングに慣れておくならリスニング力をアップさせることができます。

 

スラッシュ・リスニングを実践してみよう

・スラッシュ・リスニングの方法

スラッシュ・リスニングに必要なのは、テキストとネイティブ音源です。スラッシュ・リスニングのトレーニングでは、スラッシュ「/」で意味のまとまりごとに区切られたテキストを、区切りごとにネイティブの音声で聞きます。

まだ区切られていないテキストの場合には、自分で区切りを入れてみましょう。文章を区切るときには、主語と動詞で区切る方法のほか、名詞句で区切るや動詞句で区切る、動名詞句で区切る方法などがあります。

初心者であればまずはテキストを細かく分割し、慣れてきたら単語数を増やして(まとまりを大きくして)区切りをつけていきましょう。徐々にレベルを上げていくことで、長い文章でも集中して聞けるようになります。

スラッシュ・リスニングをしているときには、耳にした文章の区切りだけで情報を理解するようにし、次の区切りの内容を予測するようにしましょう。話されていることを予測しながら聞くことに慣れると、リスニング力がアップします。

また、スラッシュ・リスニングをしているときにテキストを見ないで音声を聞き取り、スラッシュ部分でポーズを取っている間にリピート発音します。そうすることで、リスニングとスピーキングを同時に鍛えることが可能です。

・スラッシュ・リーディングとの違いは?

スラッシュ・リスニングと大変よく似ているトレーニング法に、スラッシュ・リーディングがあります。スラッシュ・リーディングは、スラッシュで区切られた文章を自ら声を出して読み上げて行く訓練法です。スラッシュ・リーディングとはトレーニング法が少し異なりますが、どちらの場合も最終目標は同じで、「英語を英語のまま理解する」ことです。

通訳の場合には、英語をそのまま理解してから、順次に適切な言葉に置き換えていかなければなりません。しかし、単にリスニング力を向上させたいのであれば、英語をそのまま理解できるようになるだけでも、かなりリスニング力がレベルアップするでしょう。

 

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